片岡愛之助 認知度急上昇の「半沢直樹」で歌舞伎俳優引退の覚悟も…「名前を返して辞めようかなと」
2024年01月25日 20:11
芸能
黒崎はメガバンクを経営破綻に追い込んだこともある、豪腕ぶりで賛否を巻き起こす役どころ一方で、特徴的な言動が視聴者の目に留まった。「僕はおネエの役だったので、結構命懸けでしたね。歌舞伎役者がおネエをやるというのは、ご法度に近い。良くないと実は言われました」。女性が舞台に立つことがない歌舞伎では、男性の役を「立役」、女性の役を「女方」と呼ぶ。
愛之助は「歌舞伎というのは女方というのがあるわけじゃないですか?ですから微妙で、おネエの役なんて実はないんですよね。女方か立役しかないので。すごくニュアンスの難しい役だなって思って」と、役作りの難しさを痛感。それでも意を決して役を受けたという。
並々ならぬ覚悟で臨んだ役だった。「腹をくくって、あんまりうるさく言われるなら、迷惑かけてもあれだから、(片岡愛之助の)名前を返して、もう辞めようかなと。一つのけじめかなと思って頑張ってやらせていただいた作品です」。本業である歌舞伎俳優としての座をかけてまで、挑んだ作品だったことを明かした。
平均視聴率は29%、最高視聴率は最終話の42・2%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区平均)。反響は抜群だった。愛之助は「びっくりしたのが、街行く人がみんな声を掛けてくれる。“見てます~”って。そんなに見て下さっているんだと思って。視聴率の1%ってすごいんだなということは感じました」と、しみじみ語っていた。