「永井豪記念館」原画など展示物は無事 プロダクション公表 増築時の耐火策奏功「市のみなさんにお礼を」

2024年01月25日 20:53

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「永井豪記念館」原画など展示物は無事 プロダクション公表 増築時の耐火策奏功「市のみなさんにお礼を」
永井豪氏 Photo By スポニチ
 石川県輪島氏出身の漫画家・永井豪氏が25日、所属するダイナミックプロダクションのX(旧ツイッター)を通じ、能登半島地震で被災した輪島市にある同氏の記念館についての現状を報告した。
 「輪島市立永井豪記念館に関する重要なお知らせ」として投稿。

 「この度の能登半島地震におきまして被災されたみなさんにこころよりお見舞い申し上げます。本日に至るまで永井豪記念館および永井豪、弊社に対しましてやむことなくたくさんのご心配と お見舞いのお言葉を頂戴しております。本当にありがとうございます。永井豪記念館を管理・運営しております輪島市観光課よりご連絡いただきまして、本日1月25日午前中に観光課のご担当者さまが記念館内部に立ち入り調査をしましたところ、弊社からお貸出ししている原画およびフィギュア等の展示物は焼失せずに現存しておりますことが確認されました。なお現在は輪島市により安全な場所へ移動のうえ保管されているとのことです」とし、永井氏による原画などが無事だったことを明らかにした。

 同記念館は建設時に既存の建物の改築に加え、原画等の展示棟を増築したといい、「その際に施された耐火対策が功を奏したものと思われます。十分に対策をとっていただいた輪島市のみなさんにも心よりお礼申し上げます」とした。

 「詳しい状態などはまだ調査中とのことですが、ご心配いただきましたみなさまにまずご一報をということで、輪島市のお許しを得まして、こちらで公表させていただきます。引き続き被災地では人命と生活が第一の活動が続けられております。続報が入りましたらまたこちらでもしくは輪島市よりみなさんにお知らせいたしますので、この件につきまして輪島市への取材は厳にお控えいただきますようお願い申し上げます」とし、永井氏とプロダクションの連名で結んだ。

 永井氏は「マジンガーZ」「グレートマジンガー」「キューティーハニー」「デビルマン」など数々の名作漫画で知られる。

 元日の能登半島地震では、輪島朝市通りの一角にある記念館も大きな被害を受けた。永井氏が名誉館長を務め、貴重な原画などが収蔵された観光名所。マジンガーZなどのイラストが掲げられた外壁が焼け落ち、建物の内部が露出した。

 報道などから記念館の被災を知った永井ファンからはSNSなどに、記念館スタッフの安否を心配する声とともに「収蔵物の無事を祈ります」などのコメントが寄せられていた。

 こうした状況を受け永井氏が所属するダイナミックプロダクションは2日午後、公式SNSで「昨日の災害で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます」と投稿。さらに「永井豪は東京におりまして、報道などで触れる、輪島をはじめとする被災地の状況に心を痛め、深く案じております」と故郷の景色を一変させた大地震の襲来を憂える、永井氏の心境を紹介した。

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