日テレ4月期放送予定ドラマ 異例の「制作見送り」 「セクシー田中さん」と同じ小学館の漫画原作 

2024年02月22日 05:00

芸能

日テレ4月期放送予定ドラマ 異例の「制作見送り」 「セクシー田中さん」と同じ小学館の漫画原作 
日本テレビ社屋 Photo By スポニチ
 昨年10月期放送のドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題で揺れる日本テレビは21日、4月期に放送予定だった小学館の漫画を原作としたドラマについて制作見送りを決定した。「セクシー田中さん」の漫画出版社が小学館で、両社の芦原さんへの対応が問題視される中での判断となった。
 ドラマは正式な制作発表はされていなかったが、クランクインに向けて準備が進められていた。同局は「小学館と協議の結果、4月期としての制作を見送ることに致しました」とコメント。空いた枠は別のドラマを放送予定という。

 同局関係者は「企画がなくなったわけではない。あくまで4月期としての制作が見送りになった」と強調。出演予定だったキャストの事務所関係者は「局からは延期との説明を受けました。ギリギリまで小学館との協議が続いたようです」と経緯を説明。「このタイミングで急に言われて、こちらもスケジュールを調整しなければいけない。問題視されることは分かっていたはず。もっと早く手を打てなかったのか」と苦言を呈した。

 別の民放関係者は「“延期”という表現には、事態が落ち着けばすぐに制作するつもりという甘さも見え隠れする」と指摘。別ドラマの制作についても「あと1カ月ほどで十分な準備ができるのか。急ピッチになり、簡単なものではない」と厳しい状況を説明した。

 芦原さんの急死については、脚本を巡るトラブルが原因とされる。同局は15日に独自の社内調査を行ったことと、外部有識者らに協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置することを発表したが、まだ結果は明かされていない。そんな中で、日テレとタッグを組むことに小学館内では「問題視する声が上がっていた」(同社社員)という。芸能事務所関係者は「今回の問題と直接関係ないキャストや関係者にまで影響が及んだ。日テレは一刻も早く説明責任を果たすべきだ」と訴えた。

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