「山本海苔店」が山本陽子さん追悼 50年以上CM起用でギネス記録「皆様に認知いただき」「深く感謝」
2024年02月22日 13:26
芸能
同社によると、1967年1月1日に専属モデル契約を結んだ。デビュー3年目だった山本さんがドラマに出ていた姿を見かけたのがきっかけ。同じ山本姓だったのに加えて、美しさの中に快活なところを感じさせ、「社風に通じる」としてオファー。日本橋で長く商売を営んできた同社にとって、山本さんは女優になる前に日本橋の証券会社で勤務していたという縁もあった。
現在も契約を交わしており、今年で57年だった。CMは2004年までに約40本がオンエアされた。42年を過ぎた2010年に「専属タレント契約の世界最長記録」としてギネスに認定され、以降も更新を続けていた。その後もカタログや店内の販促物の等身大パネルなどへの起用が続いた。
山本さんに海苔など製品を送ると「おいしい、おいしい」と喜んで食べていたそうで、最後に日本橋の本店を訪れたのは昨年12月22日。新海苔などを手土産で受け取った際「いつも本当に楽しみにしているんです」と社員らに謝辞を述べたという。
そこから2か月での急報。「昭和の大スターとは思えないほど腰が低くて優しさにあふれていた方でした。突然のことで本当に驚いています」と広報担当者。半世紀以上に渡る感謝を込めて追悼企画を行う予定。詳細は今後検討していく。
公式サイトでも「山本陽子さんご逝去の報に接し、突然のことで大変驚いております」と、訃報を受けコメントを発表。「陽子さんには、1967年のイメージモデル起用以降57年にわたり、コマーシャルフィルムやポスターなどでご活躍いただきました」と感謝。「いくつになっても変わらない凛とした美しい佇まいで『山本海苔店といえば山本陽子』『山本陽子といえば山本海苔店』というイメージを作り上げてくださいました」と、これまでの歩みを回顧。「大スターであるにも関わらず、大変親しみやすい優しいお人柄でもありました」と偲び、「ご生前のお力添えに深く感謝申し上げるとともに、謹んでお悔やみを申し上げます」と追悼した。