「日活」が山本陽子さん追悼 “異例”OL→第7期ニューフェイスとして入社「数多くの作品に出演された」

2024年02月22日 14:21

芸能

「日活」が山本陽子さん追悼 “異例”OL→第7期ニューフェイスとして入社「数多くの作品に出演された」
女優の山本陽子さん Photo By スポニチ
 「放浪記」「おはん」などの舞台をはじめ、映画やドラマで清楚(そ)な役から悪女まで幅広く演じて存在感を示した女優の山本陽子(やまもと・ようこ)さんが死去した。81歳。映画製作、配給会社「日活」が追悼した。
 山本さんは高校卒業後に、証券会社に就職。当時は女優への憧れは全くなかったが、1963年に知人が「日活」に山本さんの応募書類を送ったところ、合格の通知が。当時の規定は19歳だったが、山本さんは21歳で第7期ニューフェイスとして入社し、同年「光る海」の女子学生役でデビューした。同期に西尾三枝子、谷隼人らがいた。

 訃報を受け、日活は「山本陽子さまのご冥福を心よりお祈りいたします」とコメントを発表。「1963年に第7期日活ニューフェイスとして芸能界入りし、翌64年高橋英樹さんの相手役として『抜き射ちの竜 拳銃の歌』で本格デビュー。その後『青春の裁き』『青春の風』等、数多くの日活作品に出演されました」とこれまでの歩みを振り返り、故人を偲んだ。

 長きに渡り女優として活躍した山本さん。65年から66年にかけて放送されたTBS「ナショナル劇場 七人の孫」では和服姿の楚々とした女性を演じ、これを見そめた山本海苔店の社長が同社CMへの出演をオファー。67年から22年まで実に55年にわたって続き、42年を過ぎた2010年に「専属タレント契約の世界最長記録」としてギネスに認定され、以降も更新を続けていた。71年には森光子さん主演「放浪記」の「悠起」役で初舞台を踏み、80年の「花埋み」で初主演。94年の「おはん」の演技で第19回菊田一夫演劇賞を受賞。06年には「いろどり橋」で名古屋演劇ペンクラブ賞を贈られた。08年、09年には「放浪記」の舞台で「日夏京子」役で上演回数2000回の記念舞台に出演し、花を添えた。今年2月2日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」が生前最後の出演番組となった。

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