渡辺謙 生と死を「演じてみたい」白血病患った経験から断ってきた“医療もの”妻夫木聡とタッグ

2024年02月29日 06:00

芸能

渡辺謙 生と死を「演じてみたい」白血病患った経験から断ってきた“医療もの”妻夫木聡とタッグ
5月6日に放送されるテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」 Photo By 提供写真
 俳優の妻夫木聡(43)と渡辺謙(64)が、5月6日放送のテレビ東京開局60周年スペシャルドラマ「生きとし生けるもの」(後8・00)で主演を務める。人生に悩む主治医と余命宣告をされたがん患者によるバイクの旅を通して、生きることの意味を問う。妻夫木が医者役、渡辺が患者役を演じる。
 実はこれまで医療ドラマの出演はほとんど断ってきたという渡辺。根底には89年に発症した急性骨髄性白血病など、自身の闘病経験がある。「自分の体験から患者の本当の苦しさや悩みはドラマでは描けない」と考えていたそうだが、その禁を破り、今回は末期がん患者を演じる。オファーが来た際には一度断ったという。しかし、自身も潰瘍性大腸炎など20年以上闘病を続けてきた脚本の北川悦吏子氏(62)からの「自分(が送った断りのメール)と比べて3倍ぐらい長いメール」に心を動かされた。撮影には7キロの減量をして臨んだ。「彼女の感じてきた“生きること”“死に向かうこと”それを演じてみたいと思った」と出演を決断した理由を明かした。

 撮影は昨年11月から12月にかけて、福島県などで行われた。妻夫木は撮影前に極寒のキャンプ場に泊まり込んで役作りを行った。「こんなにも役とともに生きた感覚を得られたのは久しぶり。ドラマの中で精いっぱい生きる僕たちの思いを体感してもらいたい」と手応えを口にした。

 今作は「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」など、数々のヒット作を手掛けた北川氏のオリジナル作品。「この15年来、脚本家としてどうしても書きたいと思っていたテーマ」と今作に込めた思いを語った。

 妻夫木は若手時代から渡辺と同じ作品に出演していたが、一緒の場面はあまり演じてこなかった。妻夫木は今回の共演に「役としてだけでなく、常に僕と向き合って一緒に闘ってくれた。この作品で謙さんと一緒に旅をできたことは僕の財産となった」と感謝を示した。

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