【米アカデミー賞】山崎貴監督「ゴジラ―1・0」が視覚効果賞を受賞、アジア映画初の快挙

2024年03月11日 09:49

芸能

【米アカデミー賞】山崎貴監督「ゴジラ―1・0」が視覚効果賞を受賞、アジア映画初の快挙
「ゴジラ-1.0」メイン画像 (C)2023 TOHO CO., LTD. Photo By 提供写真
 【第96回アカデミー賞授賞式 ( 2024年3月10日    ロサンゼルス・ドルビーシアター )】 米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞の授賞式が10日(日本時間11日)、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビーシアターで行われ、山崎貴監督の「ゴジラ―1・0」が視覚効果賞を受賞した。アジア映画の同賞受賞は初の快挙となった。
 プレゼンターのアーノルド・シュワルツェネッガーが「ゴジラ―1・0」の受賞作を読み上げた瞬間、会場の山崎監督は、両拳を突き上げてガッツポーズ。関係者とともにステージに上がり、フウッと大きく息をはいてからスピーチに臨んだ。「私のキャリアは40年前に始まりました。スターウオーズなどの作品に影響を受けました。2001年、ハリウッドから非常に離れた所で、このステージに立つとは夢にも思いませんでした」と声を震わせ、「ノミネーションの知らせを受けた時には、リングに入ってこれから強敵と対戦と戦わなければいけないという気持ちでした」と振り返った。

 そして、「私たちは今、このスピーチの場に立っています。ハリウッド以外で熱心に映画づくりに取り組んでいるアーティストの皆さん、ハリウッドが私たちの作品を見てくれている。誰にもチャンスがあることの証だと思います」と呼び掛け、「最後にゴジラ―1・0に携わったみんなを代表して阿部秀司プロデューサーに報告したいと思います。やりましたよ!」と、昨年12月に亡くなった阿部さんの遺影に語り掛けた。

 「ゴジラ―1・0」は、ゴジラ誕生70周年を記念し、日本の実写映画としては7年ぶり、30本の節目となる作品。ゴジラが、終戦直後で全てを失った日本をさらなる恐怖と絶望に陥れる。主演は神木隆之介(30)、ヒロインは浜辺美波(23)、ほかに安藤サクラ(38)、山田裕貴(33)らが出演。

 ゴジラは、日本が世界に誇るキャラクターとして、米国でも根強い人気で、今作は、全米興行収入が円換算で70億円を超える大ヒットを記録。86年「子猫物語」(米公開89年)を抜いて、実写の日本映画の歴代1位になった。8日に都内のホテルで行われた第47回日本アカデミー賞の授賞式で、「ゴジラ-1.0」が作品賞、助演女優賞など最多の8部門で最優秀賞を受賞していた。

 視覚効果賞は、過去に「スターウォーズ」「タイタニック」「アバター」など映画史を代表する傑作が選ばれている。

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