鴻上尚史氏 自民“口移しチップ”懇親会に「『多様性』とは『なんでもあり』ということではありません」

2024年03月11日 08:06

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鴻上尚史氏 自民“口移しチップ”懇親会に「『多様性』とは『なんでもあり』ということではありません」
劇作家・演出家の鴻上尚史氏 Photo By スポニチ
 劇作家・演出家の鴻上尚史氏(65)が11日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党和歌山県連が主催し、党青年局幹部や近畿の若手地方議員らが参加した会合に、露出の多い衣装の女性ダンサーを複数招いていたことについてコメントした。
 懇親会ではダンサーに口移しでチップを渡す参加者もいたといい、その場にいた青年局の藤原崇局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆局長代理(群馬1区)はいずれも役職を辞任した。

 県連青年局長の川畑哲哉県議は女性ダンサーを招いた理由について、和歌山市で記者団に「多様性の重要性を問題提起しようと思った」と釈明。会合は昨年11月、国会議員や近畿ブロックの地方議員ら計30~40人を集めて和歌山市のホテルで開いた。女性ダンサーは5人だった。

 鴻上氏は「『多様性』とは『なんでもあり』ということではありません。『多様性』とは、それまで支配的で主流だった文化や価値観に対して、『それ以外もある。それ以外のものを下に見たり、無視してはいけない』ということを主張するものです」と指摘し、「『多様性のためにダンサーを呼んだ』というのは、『多様性』という言葉に対するよくある誤解です。男達がパーティーで、露出度の高いダンサーを呼ぶというのは、昭和までの主流の文化です。それを繰り返すことは、なんの『多様性』でもありません」とつづった。

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