野沢雅子「おっす、オラ、悟空!」 逝去の鳥山明さんを“かめはめ波”で追悼 悲しみ隠し気丈に振る舞う

2024年03月11日 21:37

芸能

野沢雅子「おっす、オラ、悟空!」 逝去の鳥山明さんを“かめはめ波”で追悼 悲しみ隠し気丈に振る舞う
フジテレビのアニメ番組ラインアップ発表会に登場し、ポーズをとる声優の野沢雅子さん Photo By 共同
 アニメ「ドラゴンボール」シリーズで主人公・孫悟空を演じている声優の野沢雅子(87)が11日、フジテレビの「アニメラインアップ発表会2024」に参加。1日に急性硬膜下血腫で死去した漫画家の鳥山明さんの訃報が伝えられて以降、初めての公の場に登場し、イベント冒頭で「おっす、オラ、悟空!」とあいさつし、最後は孫悟空の特技「かめはめ波」も披露した。
 発表会では「ドラゴンボールDAIMA」の新情報解禁として、野沢が出演。同局で2024年秋から放送が決定したことなどを発表した。テレビシリーズでは6年ぶり。野沢は「6年?そんなに経っていると思わなかった」と笑顔を見せ、ドラゴンボール仕様の特別ジャンパーを着て登場した。

 今回も鳥山さんが新作として執筆した作品。同時に登壇したドラゴンボールのエグゼクティブプロデューサー・伊能昭夫氏は「今回も鳥山先生がお話を全ておつくりになり、キャラクターデザインもかつてないほど数多くされています。アドベンチャーや冒険色が強く、アクションも盛りだくさんで、ドラゴンボールの面白さが詰まっている」と、鳥山さんの意向を反映した作品となっていることを説明した。

 野沢はファンに向かって「ドラゴンボールは先が分からない。次の日はどうなるのか、ワクワクしながら見られる作品。私はついつい、先をしゃべっちゃいそうで。なるべく皆さんとは無口でいようかと」と笑いながら話し、「次はどうなるのかな、と期待しながら見ていってください」と呼びかけた。

 最後はイベントMCから「かめはめ波をお願いします。天国の鳥山先生にも届くように」とリクエストされると、「ここで?いろいろなものが飛びますよ」と笑いながらも、野沢は「皆さんも一緒に」と会場に呼びかけ、ファンと合同で「か~め~は~め~波」と叫び、鳥山さんを追悼した。悲しみを隠して、終始気丈に振る舞った。

 鳥山さんは「Dr.スランプ アラレちゃん」や「ドラゴンボール」シリーズなど国民的漫画を生み出し、キャラクターデザインを務めたゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズは累計8300万本の大ヒット。2019年には、フランス政府より芸術文化勲章が授与された。

 野沢は、1986年に放送開始したアニメ「ドラゴンボール」の放送開始当初から悟空を演じ、その後、悟飯、悟天も含めて3役を演じている。かつて「ドラゴンボール」アニメ化の際、局側は予算を抑えるため、悟空の声優を野沢以外で検討していたが、鳥山さんが野沢の声を聞いて即座に直接指名したという逸話も残っている。親交も深く「(原作の)鳥山明先生は“私の声が聞こえてきてどんどん筆が進むんです”といつもおっしゃってくださる」と語っていたこともあり、死去が発表された8日には追悼の談話も発表していた。

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