アカデミー賞「君たちは…」 鈴木敏夫氏 受賞は「もっと働けというメッセージ」【全文あり】

2024年03月11日 20:20

芸能

アカデミー賞「君たちは…」 鈴木敏夫氏 受賞は「もっと働けというメッセージ」【全文あり】
<アカデミー賞>長編アニメーション映画部門賞を受賞し会見を行う鈴木敏夫プロデューサー(撮影・西尾 大助)  Photo By スポニチ
 米映画最大の祭典、第96回アカデミー賞の受賞式が10日(日本時間11日)、ハリウッドのドルビーシアターで行われた。トップを切って発表された長編アニメーション映画部門賞に、宮崎駿監督(83)の10年ぶりの監督作品「君たちはどう生きるか」が輝いた。
 宮崎監督作品としては02年「千と千尋の神隠し」以来21年ぶり2度目のオスカーとなった。

 宮崎監督は現地に赴かず、中島清文副社長らがオスカー像を受け取り、記者会見場に姿をみせた。

 中島副社長は、宮崎監督と敏夫鈴木プロデューサー(75)の欠席について「年齢も高いので許してあげてください」と釈明。また「鈴木さんから“勝手なことを言うな”と言われたので」と断り、鈴木氏のコメントを読み上げた。

鈴木氏のコメント全文は以下の通り。

長編アニメーション部門賞をいただけたこと、たいへん光栄に思います。アカデミー協会に感謝申し上げます。

そして、この作品の制作に携わった方々、世界で配給してくれた関係の皆様に感謝申し上げます。

この作品は宮崎駿監督の引退撤回から始まりました。そして、制作に7年もの歳月を費やしてしまいました。

宮崎駿の前作「風立ちぬ」からは10年ぶりで、映画を取り巻く環境もすっかり変わっていました。

本当に難産でした。

そうしたことを乗り越えて生まれた作品が、世界中の多くの皆さんに観ていただけたこと、そして、このように評価をいただけたことをとても嬉しく思います。

宮崎も私も、ずいぶんと齢を重ねてしまいました。この年齢でこのような栄誉に浴せることに感謝申し上げるとともに、もっと働けというメッセージだと受け止めてこれからも精進してまいりたいと思います。

本当にありがとうございました。

スタジオジブリ
プロデューサー
鈴木敏夫

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