幕末開港歴史の街、下田だけに、見どころはいっぱい。まずは下田市内から山を見上げると、女性が仰向けに寝ている姿に似ていることから名前が付いたという寝姿山(標高196メートル)へ。伊豆急行の終点、伊豆急下田駅の正面にそびえる山で、ロープウェイ(往復1500円)で行く山頂からは下田港から広がる太平洋や伊豆七島が一望の下。散策道沿いには黒船警戒に当たった見張所などが置かれている。山頂駅には、ロープウェイと同じ水戸岡鋭治氏デザインのレストラン「THE ROYAL HOUSE」が併設され、優雅なひとときが味わえる。お薦めはカツカレーだ。
山の次は海で、伊豆急下田駅から車で約5分の下田港から遊覧船黒船「サスケハナ」(1500円)に乗って同港内めぐり。吉田松陰が密航を企て身を潜めた弁天島などを回って約20分。多数のカモメが餌を求めて押し寄せるカモメの餌付けが楽しい。
陸では、ペリーが部下を引き連れ、日米下田条約を結ぶため幾度となく歩いた「ペリーロード」を散策。同港のペリー艦隊来航記念碑あたりから、条約を締結した了仙寺まで約700メートル。途中、下田の風物詩のなまこ壁などがあり、約160年前に思いをはせた。
問い合わせは下田市観光協会=(電)0558(22)1531。