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仙台育英“すごく密”な夏へ18安打18点で圧倒V!尾形 4安打6打点と攻守でけん引

2023年07月24日 05:00

野球

仙台育英“すごく密”な夏へ18安打18点で圧倒V!尾形 4安打6打点と攻守でけん引
<仙台城南・仙台育英>仙台城南を破り歓喜の輪を作る仙台育英ナイン撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権宮城大会決勝   仙台育英18―0仙台城南 ( 2023年7月23日    楽天モバイル )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は23日、33大会で98試合が行われた。宮城大会では昨夏の甲子園大会で初優勝した仙台育英が18得点の猛攻。2年連続で、史上5校目となる30度目の夏の甲子園出場を決めた。7番の尾形樹人捕手(3年)が4安打6打点で強打をけん引。全国屈指の投手力に比べ、課題とされてきた打力の強化が実り、2連覇への視界が開けた。
 今夏掲げる「2回目の初優勝」へ向け、仙台育英の野手陣は一つの誓いを立てていた。「打ち勝つ」。課題とされた打線がついに爆発し、18安打18得点。宮城大会5試合で51点を奪い、甲子園連覇へ、まずはスタートラインに立った。

 輝いたのが、先制打を含む4安打6打点と大暴れした「7番・捕手」の尾形樹人(3年)。昨夏も正捕手として日本一に貢献。「ボールがしっかり見えていて冷静に打席に立てました」と喜んだ。

 「大会中はずっとやりたい野球ができた」

 冬に強化してきたはずの打力が思うように発揮できず、選抜は3試合で12得点に終わり、準々決勝で敗退。その後の春の東北大会決勝で八戸学院光星(青森)に2―3で敗れると、練習メニューが一変した。3週間、練習は打撃のみ。特に尾形は全体練習が始まる前の午前6時30分からバットを振り続けた。「全部の指から血が出るくらい振ってきた。絶対に打てると信じていた」と胸を張った。

 捕手としてもエース・高橋煌稀をはじめ、仁田陽翔、湯田統真(いずれも3年)の最速150キロ超えトリオを擁する最強投手陣を巧みにリード。今大会をわずか2失点に封じた。決勝でも4投手の完封リレーに導き「各投手の持ち味をしっかり引き出せました」と汗を拭った。

 王者として乗り込む甲子園。須江航監督は「優勝できれば言うことない。100年に1回しかなかったことが、2年連続で起こるなんて簡単なことではない」と語ったが、尾形は「また全員で優勝旗を取り返したい」と決意を込めた。待ち望んだ打力が加わった夏。連覇へ戦力は整った。(村井 樹)

 ◇尾形 樹人(おがた・みきと)2005年(平17)12月13日生まれ、宮城県出身の17歳。小学4年から登米友球ジュニアで野球を始める。佐沼中時代は南仙台ボーイズにも所属し3年時に全国大会出場。仙台育英では1年秋からベンチ入り。昨夏の甲子園制覇も正捕手として貢献した。憧れの選手はDeNA・松尾。50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル81、83キロ。右投げ左打ち。

 ≪4人でつないだ零封リレー 先発・高橋4回無失点≫4人による継投で、3安打無失点に封じた。初戦以来の登板となった最速151キロ右腕・高橋煌稀(3年)は、4回を1安打3奪三振。決勝が今夏の初先発となったが「ようやく投げられた感じ。直球でも押せてよかったです」と手応えを口にした。最速150キロ超えトリオを誇り、全国でも屈指の強力投手陣。その中心でもある高橋は甲子園連覇へ向け「投手力は武器だと思うので、全国でも堂々と戦いたい」と力強く結んだ。

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