ソフトB・アストゥディーヨ今季1号空砲 藤本監督ショックで取材拒否…サヨナラ負けで54年ぶり11連敗

2023年07月24日 05:30

野球

ソフトB・アストゥディーヨ今季1号空砲 藤本監督ショックで取材拒否…サヨナラ負けで54年ぶり11連敗
<ロ・ソ>6回、逆転2ランを放ったアストゥディーヨはチームメートに出迎えられる(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク3―4ロッテ ( 2023年7月23日    ZOZOマリン )】 ソフトバンクが54年ぶりの11連敗を喫した。1―2の6回無死一塁ではウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31)が、開幕84試合目で待望の“助っ人1号”となる逆転2ランを放つなど打線改造が実り、7月7日の楽天戦で5得点して以来、チームは10試合ぶりに3得点以上を奪った。だが、追いつかれ、3―3の延長10回にサヨナラ負けで1969年に15連敗して以来の屈辱。24日のロッテ戦は佐々木朗希投手(21)とぶつかる。
 今季初のサヨナラ負けで11連敗。試合後の藤本監督は「今日はええやろ、なし」と取材を断って帰りのバスへ歩を進めた。15連敗した69年以来、54年ぶりの大型連敗にショックを隠せなかった。

 先制、逆転と必死に食らいついたが、勝利には届かなかった。1―2の6回無死一塁でアストゥディーヨがロッテの先発左腕・小島の142キロ直球を捉えて来日1号の逆転2ラン。「自分のベストスイングができた。チームが苦しい状況の中で逆転の1本となって良かった。ホークスに来て初ホームランなので素直にうれしい」。開幕こそ1軍で迎えるも大半がファーム暮らしで、この日は5月20日の西武戦以来の出場だった。デスパイネが体調不良のため登録抹消されて巡ってきたチャンスで奮起。チーム今季84試合目でようやく出た外国人選手の本塁打で、アストゥディーヨにとっては来日初打点でもあった。

 前日まで9試合連続で2得点以下に終わった打線を大幅に組み替えて臨んだ。野村勇を今季初めて1番で起用し、近藤、柳田と並べた。安打数がリーグトップの中村晃を20年9月30日の楽天戦以来の4番に抜てきし、アストゥディーヨの5番起用が的中。10試合ぶりに3得点したが、喜びもつかの間だった。

 直後の6回の守りで2死から大津が山口にソロを浴び、同点に追い付かれた。3―3で迎えた延長10回に7番手・津森が2死満塁で安田に右前打を浴びて競り負け。連敗前にはペナント争いをリードしていたが、歴史的な11連敗で首位・オリックスとのゲーム差は7・5まで広がった。森ヘッドコーチは「非常事態をもう通り越しているわけで、みんなで力を合わせてやるしかない」と話した。

 この日、試合を観戦した後藤芳光球団社長=顔写真=は「まだ借金しているわけじゃないので」と前向きに戦うよう求めた。試合後には選手の間で決起集会を呼びかける声も上がった。きょう24日の相手先発は佐々木朗。厳しい戦いが予想されるが、チーム一丸となって戦って打開するしかない。(森 寛一)

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