プロ注目の昌平・斎藤 二塁打3本大暴れ!「甲子園で会おう」同郷の親友との約束へあと3勝

2023年07月24日 05:00

野球

プロ注目の昌平・斎藤 二塁打3本大暴れ!「甲子園で会おう」同郷の親友との約束へあと3勝
<昌平・細田学園>8回、コールド勝ちを決める2点適時二塁打を放つ斎藤(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦   昌平9―細田学園 ( 2023年7月23日    大宮公園 )】 青空に向けて、白球は飛んでいった。7―2の8回1死満塁。昌平の主将・斎藤陽貴(3年)が放った打球は右中間に弾んだ。「最低限、外野に運びたかった」。控えめに振り返ったが、コールド勝ちを決める2点二塁打。チームメートの元に笑顔で駆け寄った。
 今年4月にU18の日本代表候補合宿に参加したプロ注目の捕手。黒坂洋介監督がシダックス時代の恩師・野村克也監督から伝承した「野村ノート」が、攻守で成長の源だ。「投手、打者の気配を感じられるように視野を広げる」。主に配球面で学びを得ているが、打撃でも鋭い読みが生かされており、3本の二塁打を含む4安打3打点と打ちまくった。

 捕手としての能力が高いからこそ、過去3試合で32得点を挙げた細田学園の強打にもひるまなかった。黒坂監督からの「緩急を使え」という言葉を忠実に遂行。好リードに導かれたエース左腕・渡辺俊輔(3年)は、120キロ台の直球と変化球を駆使し、7安打2失点。黒坂監督も「指示をしたら通じる」と信頼を強調した。

 宮城県からの野球留学。「甲子園への思いはどこよりも強い」。この日、甲子園出場を決めた仙台育英・斎藤陽(ひなた、3年)は小、中学時代のチームメート。昨夏は4番として甲子園優勝に貢献した姿に、力をもらった。斎藤陽とは、4月の代表候補合宿で再会。「良い刺激になった」と語り、仙台育英との練習試合後には「甲子園で会おう」と誓いを交わした。

 「昌平を甲子園に連れて行きたい」と1人親元を離れた少年が、旧友との約束を果たすまであと3つだ。(高原 俊太)

 ◇斎藤 陽貴(さいとう・はるき)2005年(平17)8月27日生まれ、宮城県加美町出身の17歳。小学4年から大崎ジュニアドラゴンで野球を始める。小学6年では東北楽天ジュニアでプレー。中新田中では楽天シニアに所属。昌平では1年秋からベンチ入り。遠投95メートル、50メートル走6秒3。1メートル78、73キロ。右投げ左打ち。

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