ヤマハ 「どうする家康」放送日に浜松VS岡崎「家康ダービー」制した 史上初!4強に東海地区3チーム

2023年07月24日 05:10

野球

ヤマハ 「どうする家康」放送日に浜松VS岡崎「家康ダービー」制した 史上初!4強に東海地区3チーム
<ヤマハ・三菱自動車岡崎>7回、前野のソロに盛り上がる「出世大名家康くん」とヤマハ応援団(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第94回都市対抗野球第10日準々決勝   ヤマハ4―1三菱自動車岡崎 ( 2023年7月23日    東京D )】 準々決勝3試合が行われ、ヤマハ(浜松市)と三菱自動車岡崎(岡崎市)のともに徳川家康ゆかりの本拠同士の「家康ダービー」は、ヤマハが制して24年ぶりの4強進出を決めた。大本拓海捕手(26)が貴重な同点打を放ち、3投手を好リードした。JR東日本(東京都)は東海理化(豊川市)を、王子(春日井市)は三菱重工East(横浜市)を下し、それぞれベスト4入り。4強のうち3チームを東海地区代表が占めるのは史上初めて。
 3度の大会制覇を誇るヤマハが「家康ダービー」を制した。24年ぶりの4強が決まると、応援席では浜松市のマスコットキャラクターの「出世大名家康くん」も大喜びした。

 ハイタッチを終えた4年目の捕手・大本が感慨深げに振り返る。「ベスト8まで10年かかりましたから。今度は僕らが新しい歴史をつくらないと」。1点を追う3回2死満塁から同点の二塁適時内野安打を放つと、守備では5回1失点と粘投した33歳・九谷ら3投手を8回まで好リード。今大会2戦計4発の相手打線を単打5本に抑え、「九谷さんたちとよく話しましたから」と13年大会の8強を知る九谷、川辺主将らとアイコンタクトを交わした。

 本拠の浜松市は江戸幕府を開いた徳川家康が29歳時に浜松城を築城し、17年間過ごした地。真剣勝負を繰り広げた三菱自動車岡崎の本拠は、家康の生誕地に当たる。くしくもNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送日に実現した“決戦”は古豪に軍配が上がった。

 家康の家臣、山内一豊がかつて治めた掛川市出身の大本が苦笑いした。「東海決戦には勝ちましたけど…。家康さんの話はよく分かりません。でも“出世大名家康くん”はよく知ってます。チームの壮行会にも来てくれましたし」。ただ、三菱自動車岡崎が本塁打するたびにベンチ内で「天下泰平」のミニ軍配を掲げるパフォーマンスは封じ込めた。

 徳川300年の歴史の始まりを築いた家康も、両チームにエールを送っていたに違いない。(伊藤 幸男)

おすすめテーマ

2023年07月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム