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日本企業の広告看板のお値段11・3億円など…モレノ・オーナーが大谷をトレードしたくない様々な理由

2023年07月24日 08:28

野球

日本企業の広告看板のお値段11・3億円など…モレノ・オーナーが大谷をトレードしたくない様々な理由
エンゼルス・大谷翔平(ロイター)
 USAトゥディ紙のボブ・ナイチンゲール記者が23日(日本時間24日)、エンゼルスのアート・モレノオーナーの立場に立って、大谷翔平をトレードしない理由を説明している。
 球界の多くの人たちが、モレノの気が変わることを待っているが、球界で特にモレノと親しい友人たちはトレードした方がおかしいと彼に言っているそうだ。

 エンゼルスファンの憎悪をかき立てるだけで、何の得にもならない。大谷がFAで去った場合は、少なくともオーナーは引き留めようとし、選手が決めたこと、ということで済む。しかしトレードした場合はモレノの責任になる。大谷をトレードすれば若手有望株数人と交換できるのは確かだ。しかしどれだけその有望株たちの潜在力が高いと言われようとも、現実的には大谷の選手としての価値には及びもつかない。

 加えて大谷は野球のプレー以外でも球団に多くの利益をもたらしてくれる。チケット売り上げを除いたとしても、スポンサー契約、広告などで年に2000万ドル(約28・4億円)の特別収益をもたらす。

 エンゼルススタジアムには、バックネット裏のTV中継でいつも映る場所にスイートルームがあり、スコット・ボラス代理人などが長年使用していた。しかし今はそれが日本企業の広告の看板スペースとなり、金額にして800万ドル(約11・3億円)に値する。

 誰がその収益を水で流してしまいたいと思うのか?加えてもし大谷がこの調子で本塁打を量産し続け、9月にヤンキースのアーロン・ジャッジのア・リーグ本塁打記録に挑戦することになれば、球場のチケットはもっともっと売れることになる。

 今現在エンゼルスの観客動員数は平均で3万3535人。トレードで大谷がいなくなれば1万人は少なくなるだろう。そしてシーズンチケットの所有者たちは来季の更新を断り、エンゼルスの球団価値が急落する。もしかしたらマイク・トラウトが自分も放出して欲しいと要求してくるかもしれない。エンゼルスは51勝49敗の地区4位で、ポストシーズン進出の可能性は高いとはいえない。しかしモレノオーナーの立場に立てば、様々な理由で大谷はトレードしたくないのである。

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