九国大付4強 2年生エース・田端1失点完投だ “地元”登板に「いつも以上に気持ちが入った」

2023年07月24日 04:30

野球

九国大付4強 2年生エース・田端1失点完投だ “地元”登板に「いつも以上に気持ちが入った」
<九州国際大付・祐誠>8回、祐誠・鶴田を内野ゴロに仕留め雄たけびを上げる九州国際大付・田端(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権福岡大会準々決勝   九州国際大付4―1祐誠 ( 2023年7月23日    久留米 )】 福岡大会は準々決勝2試合が行われ、連覇を狙う九州国際大付が、2年生左腕・田端竜也の1失点完投で4強に進出した。同じく、大牟田も2年生左腕・境利月(りつ)が完封で2011年以来12年ぶりの4強進出。東筑、希望が丘とともに4強が出そろった。
 夏2連覇を狙う九州国際大付のエース左腕が生まれ故郷で躍動した。昨年の秋季大会敗戦後から背番号1を背負う田端が148球の熱投で祐誠打線を1失点に抑え、打っても2安打1打点。2年連続の4強入りに貢献した。

 この日2安打を放った主将の佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗(きょうしろう、3年)と同じく久留米市出身の田端。実家は「球場から車で10~15分くらい」の草野町にある。“地元”での登板に「友人が見に来てくれていて、いつも以上に気持ちが入った」。試合後は小学生時代に所属していた野球チームの後輩たちから祝福を受けて笑みを浮かべた。

 それでも「四死球が多くなって球数が増えてしまった。体の開きが早くて変化球が抜けることが多かった。次に向けて修正しないといけない」と反省を忘れない。楠城徹監督も「よく踏ん張ってくれた。すごい球があるわけじゃないけど“勝つ”という表現の仕方がいい方向に出ている」と褒める一方で「ちょっと球数が多かったね」と課題をあげた。

 5回戦の久留米商戦に続いて田端の1失点完投で接戦を制し、2年連続の甲子園へマジック2。ここからは中1日の日程になる。「夏に向けてスタミナ強化を意識してやってきた。でも理想は100球で終わらせること。もう、あとは投げきるだけです」。中学時代に所属した硬式野球チーム・球道ベースボールクラブで1学年先輩だった佐倉を追って九州国際大付に入学。プロ注目の先輩と一緒に聖地へ――。あと2試合、力の限り、左腕を振り抜く。(本間 正則)

おすすめテーマ

2023年07月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム