花巻東・佐々木麟太郎は3安打1打点で甲子園王手 「残り1試合、命懸けて戦う」

2023年07月24日 13:56

野球

花巻東・佐々木麟太郎は3安打1打点で甲子園王手 「残り1試合、命懸けて戦う」
<岩手大会準決勝 花巻東・盛岡第一>初回、安打を放つ花巻東・佐々木麟(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権岩手大会・準決勝   花巻東10―4盛岡一 ( 2023年7月24日    きたぎんボールパーク )】 高校通算本塁打140本を誇り、今秋ドラフト1位候補の佐々木麟太郎内野手(3年)を擁する花巻東が、快勝で夏は19年ぶりの甲子園へ王手をかけた。「3番・一塁」で出場し、3安打1打点と勝利に貢献した佐々木麟は「自分としてもしっかりつなぐバッティングができて良かった」と汗を拭った。
 ようやく本来の打撃が戻ってきた。初戦こそ1安打したが、大会前に痛めた背中の張りの影響で3回戦はベンチスタートなど3試合を終え7打数1安打。不本意な結果に終わっていたからこそ、この試合に懸ける思いは強かった。

 「3回戦も出られなくてチームに迷惑もかけていたい」。初回の第1打席で3試合ぶりとなる強烈な右前打を放つと、第2打席は3回無死二塁からうまく変化球を中前に運び、リードを2点に広げる適時打に。今大会初打点を記録し、一塁上では手をたたきながら喜びを表現した。

 5回の先頭でも中前打を放ち猛打賞を達成。1点を追う7回無死一、二塁の第4打席ではニゴロとなるも、併殺を逃れようとヘッドスライディングで一塁へ飛び込む執念も見せ「無心でセーフを取ることだけ考えていました」と振り返った。

 2打数無安打1四球に終わった準々決勝後は体の切れを戻そうと、試合後には水泳を30分間行うなどして準決勝に臨んでいた。

 22年春以来となる自身2度目の甲子園へはあと1勝。「残り1試合に命を懸けて全力で、ベストを尽くして戦いたい。このチームの集大成を、決勝戦で存分に見せられればなと思います」と強い覚悟を口にした。 (村井 樹)

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