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阪神・佐藤輝、歓喜の68打席ぶり適時打 8回ヤクルト・木沢撃ちで感情爆発「そりゃ出るでしょう」

2023年07月24日 05:30

野球

阪神・佐藤輝、歓喜の68打席ぶり適時打 8回ヤクルト・木沢撃ちで感情爆発「そりゃ出るでしょう」
<ヤ・神>ファンの声援に応える佐藤輝(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―2ヤクルト ( 2023年7月23日    神宮 )】 二塁塁上で、阪神・佐藤輝が大地に向かって吠えた。高ぶる感情を抑えきれない。2―1の僅差で突入した終盤8回1死一、二塁。木沢から、3点目を生む左中間二塁打を放った。6月14日オリックス戦(甲子園)の第1打席以来、68打席ぶりの歓喜の適時打。勝負の後半戦での打棒爆発へ、確かな光が差す一撃だ。
 「打った瞬間抜けたと思ったので、よかったです。(塁上で気持ちが出ていた?)そりゃ出るでしょう」

 前日22日の試合終了時点で、神宮の杜では7試合で計26打数10安打、打率・385の好相性を誇っていた。そんな「神宮男」も、この夜の3打席目までは苦難の道を歩んだ。

 2回無死一塁では右横手投げの先発・小沢の甘いスライダーを打ち損じ、左飛。4回無死二塁ではフルカウントからの内角高め直球にバットが空を切った。3打席目も2番手・大西のチェンジアップに崩され、二ゴロ。特に走者がいる最初の2打席で快音が響いていれば、もっと楽な展開になっていただろう。悔しさを爆発させた、快打直後の咆哮(ほうこう)。8回の一振りがこの一戦で持つ大きな意味を、佐藤輝は誰よりも理解していた。

 もう、復調を信じていい頃だ。前半戦最終戦となった17日中日戦(甲子園)で豪快な10号3ランを放ち、19日の球宴第1戦(バンテリンドーム)では日本球界のエースともいえるオリックス・山本から中堅フェンス直撃の二塁打。20日の同第2戦(マツダスタジアム)ではソフトバンク・オスナの剛速球を大胆に初球から振りにいき、1日空いた前日22日のヤクルト戦の9回には好機拡大の右前打。積極果敢にスイングしていく姿が、復活の何よりの兆しといえる。

 25日からは、夏の長期ロード前最後の6連戦が幕を開ける。舞台は大観衆で埋まる甲子園。白星を取りこぼすことなく、再加速の8月へと突入する。(八木 勇磨)

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