富山北部、54年ぶり甲子園ならず エース左腕・遠藤は投げ合った小中学校の同級生・上田にエール

2023年07月30日 04:30

野球

富山北部、54年ぶり甲子園ならず エース左腕・遠藤は投げ合った小中学校の同級生・上田にエール
<富山商・富山北部>富山北部先発の遠藤颯斗 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権富山大会決勝   富山北部3―7富山商 ( 2023年7月29日    富山市民 )】 54年ぶりの甲子園出場にはあと一歩、届かなかった。富山北部のエース左腕・遠藤颯斗(3年)は、7回を11安打6失点で降板。目を真っ赤に腫らしながらも、しっかりと試合を振り返った。
 「チームを勝たせられるピッチングではなかった。それでも、高校野球の最後をぶつけられたと思います」

 初回2死二塁から適時二塁打で先制を許すと、2回は三塁打を浴びた直後にチェンジアップがすっぽ抜け、バックネットまで届く暴投。3回に味方が同点に追い付いたが、4回に3安打を集められ3失点。笹野祐輔監督は「よく粘ってくれていたが、3点が重かったかな」と勝敗の分岐点に挙げた。

 遠藤は富山商のエース右腕・上田海翔との投げ合いを「正直、めちゃくちゃ意識していました」という。小中学校が同じチームメートで、中学では上田がエースで自身が2番手。互いに準決勝を勝ち上がってから健闘を誓い合い、決勝という大舞台で投げ合えることに喜びを感じていた。笹野監督も当然、そのことを理解しており「先に(マウンドを)降りるわけにはいかないぞ」とハッパをかけていたが無念の敗戦となった。

 遠藤は甲子園に出場する上田にエールを送った。「自分の力を発揮して、自分らしく思い切り投げてほしい」。盟友に思いを託し、球場を去った。

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