広澤克実氏 2年連続最多勝投手らしい投球見せた阪神・青柳 残り試合のキーマンは「8回の男」

2023年07月30日 07:00

野球

広澤克実氏 2年連続最多勝投手らしい投球見せた阪神・青柳 残り試合のキーマンは「8回の男」
広澤克実氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2―2広島 ( 2023年7月29日    甲子園 )】 【広澤克実 視点】結果的には延長12回ドローに終わったが、このゲームの収穫は何といっても、青柳だ。
 背水の陣とまではいかずとも、強い思いを抱いて登板したことだろう。初回の投球を見た時点で調子がいいと感じた。特に直球が走っていた。広島各打者の反応を見る限り、ホームベース付近では、スピードガン以上の速さがあったのではないだろうか。それだけ、相手打者陣のタイミングが遅れているように見えた。直球にいつも以上の球威があったからこそ、変化球も効果を発揮した。加えて、低めを突くコントールもあった。

 今季は不振にあえいできたが、この日は昨季まで2年連続最多勝を獲った投手らしい投球を展開した。これを続ければ、今後の先発ローテーションの中心を担っていける。彼は本来、その立場にいなければいけない投手。青柳が軸になることで大竹、村上、伊藤将、西純、才木ら他の先発陣が、より生きる。

 青柳にメドが立った投手陣。残り52試合のキーマンとなるのは、9回を担う岩崎の前の「8回の男」だろう。今は、そこに少し不安がある。かつては「JFK」がいたが、ここから3人そろえるのは簡単ではない。先発が7回まで投げさえすれば、あとは盤石という8、9回の投手を固定することが肝心だ。(本紙評論家)

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