巨人・岡本和&坂本 初のアベックマルチ弾 岡本和は23号2ラン、24号ソロで単独2冠返り咲き

2023年08月03日 05:30

野球

巨人・岡本和&坂本 初のアベックマルチ弾 岡本和は23号2ラン、24号ソロで単独2冠返り咲き
<巨・ヤ>5回、ソロを放つ岡本和(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人9-2ヤクルト ( 2023年8月2日    東京D )】 巨人は2日、今季チーム最多となる5本塁打が飛び出しヤクルトに9―2で大勝した。岡本和真内野手(27)が初回に決勝の逆転23号2ランを放ち、5回には24号ソロ。これで61打点と合わせ単独打撃2冠に立った。坂本勇人内野手(34)も2本塁打し、新旧主将のアベックマルチ本塁打は史上初めて。前日には無安打で指揮官から厳しいコメントを向けられた4番が奮起し、3位DeNAに0・5ゲーム差と接近した。
 文句のつけようがなかった。岡本和が逆転の23号2ランを含む2本塁打3打点。今季チーム最多の5発が飛び出した打線をけん引し「おもろいコメントのおかげやなと思います」とニヤリと笑った。

 「和真、いた?今日」。昨夜、4打数無安打で存在感を失っていた主砲を指し、原監督はこう語っていた。

 即座に結果で示した。1―2の初回1死二塁。高橋の初球115キロのカーブを捉え、左翼席へ運んだ。この打席に入る前には、通常は1回のみの素振りを2回して打席へ入った。半袖姿も珍しく「今日は暑かったので(右手のスリーブを)外そうかなと」としたが、気温は変わらないはずの東京ドーム。厳しい言葉に「全然気にしていない」とは言っても、自然と燃えていた。

 和真はここにいます、とばかり強烈な音で存在感を示した。5回の24号ソロは左中間席上部の看板直撃136メートル特大弾。3ボールから尾仲の直球を砕き、衝撃音が鳴り響いた。「ノースリーで打った記憶があんまりないけど、芯に当たった。あれで存在がいるって分かったかな」。独特の表現で叱咤(しった)していた指揮官も「初めてあれだけの打球音を聞きましたね。憧れだと思う。ああいう音は打ちたかったな」と羨望(せんぼう)のまなざしに変わっていた。

 新旧主将の頼もしさが光った。前主将の坂本も2打席連発を放ち、初のアベックマルチ弾。2点先制された直後の初回は、2人のアーチで試合をひっくり返した。主将を引き継いだ岡本和は「良い流れに乗れた」と感謝。競弾に原監督も「看板選手がやってくれたのは非常に大きい」と振り返った。

 3本差に迫られていた村上を目の前で引き離す2発。打点もDeNA・牧を抜きリーグトップに立ち、再び単独打撃2冠に浮上した。お立ち台では「昨日は空気と言われたんで…。今日はちょっとおったかなぁーと思います」と笑わせた岡本和に、原監督も「今日は、いたね」と満足げだった。(小野寺 大)

 ≪ONも1度≫巨人・岡本和、坂本の2人のアベック弾は6月16日楽天戦以来今季5度目、通算25度目でアベックマルチ弾は初めてだ。ちなみに王貞治と長嶋茂雄は歴代最多の106度アベック弾をマークしたが、アベックマルチ弾は69年5月22日のアトムズ戦で記録した1度だけだった。

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