西武・与座 「マダックス」惜しい!104球で省エネ完封 パ今季最短2時間8分ゲーム

2023年08月03日 05:20

野球

西武・与座 「マダックス」惜しい!104球で省エネ完封 パ今季最短2時間8分ゲーム
<西・ソ>捕手・古賀と抱き合って完封勝利を喜ぶ与座(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武2-0ソフトバンク ( 2023年8月2日    ベルーナD )】 快挙まであと5球だった。西武・与座が9回2死、104球目で牧原大を中飛に斬ると、女房役の古賀と強く抱き合う。100球未満の完封劇「マダックス」を達成すれば、球団では88年の松沼博久以来35年ぶりだったが「球数少なく、テンポを意識して最後まで投げ切ろうと。最高ですね」と喜びをかみしめた。
 試合時間2時間8分はパ・リーグの今季最短。わずか2安打で無四球、打者28人で終わらせた。昨年7月30日にプロ初完封したソフトバンク相手に二塁すら踏ませず、本拠地では初完封となった。

 120キロ台後半の直球と90キロ台のカーブを組み合わせて5回まで完全投球。6回先頭、沖縄尚学の4学年後輩のリチャードに左前に初安打を許し「打ちやがったという感じでした」と苦笑いも、リズムは乱さず。柳田、近藤ら6人並んだ左打者は無安打。昨年は被打率・253だった左打者に、今季は・190と対策が実っている。

 下手投げの基礎はテニス。父・貞央さんは地元の沖縄県浦添市でテニスのインストラクターを務め、小学時代から手ほどきを受けていた。岐阜経大時代に下手に変え「小さい時のテニスの動きが染みついていてピタッとハマった」と言う。ラケットを振るように体を横回転させる投法はこの日も生きた。

 7月26日のロッテ戦で今季9先発目で待望の1勝目をつかんだのに続き、自身2連勝。期間限定「蒼(あお)空」ユニホームで染まったスタンドは「奇麗でした」と地元沖縄の海のように見えた。CS出場圏の3位ソフトバンクまで5・5ゲーム差。南国サブマリンが波に乗ってきた。(福井 亮太)

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