広島・森 ヒゲを伸ばして、連敗止めた 6回1失点の力投で4勝目「伸ばし続けます」

2023年08月03日 05:45

野球

広島・森 ヒゲを伸ばして、連敗止めた 6回1失点の力投で4勝目「伸ばし続けます」
<広・D(17)>ヒーローインタビューを終え、笑顔でポーズする森(左)と上本 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島4ー2DeNA ( 2023年8月2日    マツダ )】 広島は2日、DeNA戦に勝利し、引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。先発の森翔平投手(25)は序盤から再三、走者を背負いながらも耐えに耐えて自己最長となる6回を投げ8安打1失点で4勝目を手にした。首位の阪神が敗れ、1ゲーム差に迫った。
 耐えて、耐えて、耐え抜いた。森は2―0の4回、先頭の宮崎から3連打を浴び無死満塁。大田にも右前適時打を許し1点差に迫られた。なおも満塁。心の中では「やばいな」と動揺していたというが、攻めの投球で後続を退け、ヤマ場を最少失点で切り抜けた。

 「一人一人しっかりいけた。引きずらずにいけたことが何とか最少失点でいけた要因じゃないかと思う。絶対に根負けしないようにと思った。いい結果になって良かった」

 5回を3者凡退に抑えプロ入り後、初となる6回に突入。2死二塁で対峙(たいじ)した大和を12球目のチェンジアップで空振り三振に仕留めた。自己最長6回を1失点。初のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を記録してチームの連敗ストップに大きく貢献した。

 チームが2連敗中だった7月9日の中日戦でも2勝目を挙げ、連敗ストッパーとなっていた。そこから自身3連勝。新井監督も「走者をたくさん出しながらも強力打線にしっかりと向かっていっていた。彼もどんどん成長してくれているなと感じる」と目を細めた。

 1―0の2回1死三塁の打席では浜口のチェンジアップに食らいつき遊ゴロ。三塁走者の小園が生還しプロ初打点も記録した。

 先発ローテーション定着を狙う左腕は母校・鳥取商の活躍に刺激を受けた。「(刺激は)めちゃくちゃある。2年連続で勝つのはすごい」。7月25日に2年連続で夏の甲子園大会出場を決めた後輩に記念Tシャツをプレゼントする予定。刺激を胸に、この夜は先輩としての威厳を示した。

 自身3連勝の期間中は験を担いで、ひげを伸ばしている。試合前には大瀬良から「負けたら半分それよ」と言われたといい「それはやばい」と結果を残して回避した。「伸ばし続けます!(勝利を)続けられるように」。3連勝で止まることなく、白星もひげも伸ばしていく。
 (長谷川 凡記)

おすすめテーマ

2023年08月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム