巨人・戸郷「一人で投げ切りたかった」と志願の149球完投 10勝は野手とリリーフ陣のおかげ

2023年08月03日 22:08

野球

巨人・戸郷「一人で投げ切りたかった」と志願の149球完投 10勝は野手とリリーフ陣のおかげ
<巨・ヤ>10勝目を挙げ、「10」をアピールする戸郷(撮影・光山 貴大)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人2―1ヤクルト ( 2023年8月3日    東京D )】 巨人の戸郷翔征投手(23)がヤクルト戦(東京D)で今季最多の149球を投げて今季最多タイの10三振を奪う力投を見せ、9回5安打1失点の好投。リーグ最速となる今季10勝目(2敗)を手にした。戸郷の2桁勝利は自己最多12勝をマークした昨季から2年連続2度目。
 前夜の同戦で決勝2ランを含む2発3打点と活躍した主砲・岡本和真内野手(27)が2回に放った先制の25号ソロに続いて、1―1で迎えた8回には決勝の26号ソロ。岡本和は戸郷先発試合で今季9本塁打となった。

 8回までに127球を投げていた戸郷だったが、9回も続投。塩見の右前打と村上への四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、スタンドから降り注ぐ盛大な戸郷コールのなか、サンタナをオール直球で3球三振、代打・青木を二ゴロに打ち取り、最後は宮本を左飛に仕留めて得点を許さなかった。140球を超えた9回も直球は150キロ台を連発。初回から9回まで力で押して勝ち切った。

 試合後、岡本和とともに上がったお立ち台では終始、満面笑み。「いやもう、8回に和真さんのホームランで、気合入りました、はい」と声を弾ませると、岡本和は「もうメチャクチャ頑張ってくれてたんで、なんとかしてあげようと思って。メチャメチャ気持ち入れていきました」とした上で「本当にメチャクチャ…いつもありがとうございます」と力投の続く後輩へ感謝のコメントを発した。

 これには今季から投手キャプテンを務める戸郷も「いやもう本当に和真さんが打ってくれて、チームもいい状況になってるんで…ありがとうございます!」とこちらも感謝。「(相手)先発のピーターズもいいピッチングをしてて、僕もそれに感化されながら一緒にいいピッチングをできて、勝つことができて良かったです!」と声を張り上げて笑みをこぼした。

 9回のマウンドについては「志願していきました、はい」とキッパリ。2年連続2桁勝利、リーグ単独トップの10勝目について聞かれると「本当に野手の方たちと中継ぎの方たちが積み上げてきてくれた10勝なんで。きょうはなんとか一人で投げ切りたかったので、投げ切って勝ちがついて、良かったです」と戸郷。「次もいいピッチングができるように頑張りますので、たくさんのご声援よろしくお願いします!」と最後まで笑顔、笑顔だった。

 なお、3位のDeNAが引き分けに終わったため、巨人の順位は4位のまま変わらなかったものの、DeNAとのゲーム差はゼロに縮まっている。

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