阪神・岡田監督 首位の余裕!? ドラ1中軸結成最小1安打&コイ接近1差も「打てん時はこんなもんやろ」

2023年08月03日 05:15

野球

阪神・岡田監督 首位の余裕!? ドラ1中軸結成最小1安打&コイ接近1差も「打てん時はこんなもんやろ」
<中・神17> 9回、三ゴロに倒れ、ベンチへ引き上げる大山 (撮影・須田 麻祐子)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1ー3中日 ( 2023年8月2日    バンテリンドーム )】 阪神は2日の中日戦で、近本光司外野手(28)の5号ソロによる1得点にとどまって1―3で敗れた。つかまえかけていた中日先発のウンベルト・メヒア投手(26)が3回で緊急降板。予想外に繰り広げられた小刻みな継投の前に、4回以降はたったの1安打に封じられた。1分けを挟んでの連勝は3で止まり、2位の広島に再び1ゲーム差に詰め寄られた。
 つかまえるのは時間の問題のように見えた4回、突如、中日先発のメヒアがマウンドから降りた。アクシデント発生にざわつくバンテリンドーム。三塁ベンチの岡田監督も首をひねった。

 「今日はタイミングが合うとったよ。前回と違ってな。何でなんやろな。ビックリしたよ」

 今春のWBCでパナマ代表になった右腕には、前回対戦の7月16日に6回3安打無失点に封じられた。難敵に、この日は一転、初回から攻略の兆しを見せる。中野、森下の中飛はいずれも150キロ台の直球をバットの芯で捉えたもの。2回は佐藤輝が強烈な中前打を放ち、3回は近本の同点5号ソロの後に、中野にも中前打が出た。

 前夜は14安打10得点の猛攻を見せた。その勢いが出始めた矢先に標的の変更を余儀なくされると、打線の元気がなくなった。

 4回から6イニングは、1イニングごとにめまぐるしく投手が代わる小刻みな継投の前に、たったの1安打。中野は「同じ投手が投げてくれた方が対応しやすいが、対戦したことがある投手ばかりなので、やりにくさはなかった」と言い、佐藤輝も「(やりづらさは)あまり関係ないと思う」と影響を否定したものの、結果的に中日の“緊急ブルペンデー”にやられた感は否めなかった。

 「まあ、今日は打てんかったけどな」

 岡田監督はそう敗因を口にし、体調不良で「特例2023」の対象選手として登録を外れた大竹の代役、秋山を援護できなかったことを残念がった。森下、大山、佐藤輝のドラ1クリーンアップが3人で計1安打に終わったのは、結成8試合目で最少だった。チームの連勝は3でストップ。15年以来となる鬼門バンテリンドームでの4連勝も逃した。しかし、指揮官の言葉には余裕も感じさせた。

 「内容的にはそんなに悪くないけど。そんなもんやけどな。(打球が)上に上がりすぎやわな。低いライナーにしとけばいいけどな。まあ、打てん時はこんなもんやろ」

 2位の広島に1差に再接近された。風雲急を告げる展開でこそ、岡田阪神は焦らず戦う。(倉世古 洋平)

 ○…阪神のゲーム4安打以下は7月16日、中日戦の3安打敗戦以来11試合ぶり。この間10試合で2桁安打6度。1試合平均9.6安打の打線で7勝2敗1分けだった。

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