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【関西六大学野球のキーマン】大商大・伊原「この春、最低でも5勝」 チームVと自身通算20勝に虎視眈々

2022年03月31日 05:31

野球

【関西六大学野球のキーマン】大商大・伊原「この春、最低でも5勝」 チームVと自身通算20勝に虎視眈々
大商大・伊原陵人投手 Photo By スポニチ
 勝ち星の“倍返し”で再び、連覇ロードを歩み始める。大商大・伊原陵人はリーグ戦通算勝利数を残り2シーズンで2倍にすることで、覇権奪回をもくろむ。
 「あと10勝で20勝に届く。自分が投げる試合に全て勝てば、到達できる数字だと思っています。そのためにもこの春、最低でも5勝を挙げてリーグ優勝、日本一に向かっていきたい」

 プロからも注目されるエース左腕は昨夏、野球人生初の戦線離脱を経験した。オープン戦で左足甲に打球が直撃。患部は大きく腫れ上がり、3週間の松葉づえ生活を強いられた。昨秋のリーグ戦も完調には至らず。規定投球回には達し、防御率1・80も2勝どまり。チームも2位に終わり、連盟記録を更新する5連覇には手が届かなかった。入学から3年春まで優勝以外を知らなかったが、「健康に野球ができることを含めて、当たり前じゃないと気づけた」。勝負のラストイヤーに懸ける思いは人一倍だ。

 今オフはウエートトレーニングに力を入れた。これまで上半身にはあまり精力的ではなかったが、可動域が狭くならないように気を配り、肩、胸、背中などを強化。戦線離脱中には体の使い方も研究。オリックス・山本、ソフトバンク・千賀らを手本とした、体のブレを極力少なくするフォームにも手応えを感じている。

 中日に入団した1学年上の福元は高校の先輩でもある。投打の柱としてお互いを認め合ってきた2人は、投手心理、打者心理など熱い意見を交わしてきた。最速147キロ左腕は先輩に続くためにも「一日一日を、その日が最後だと思って戦う」と背水の覚悟で臨む。

 ◇伊原 陵人(いはら・たかと)2000年(平12)8月7日生まれ、奈良県橿原市出身の21歳。晩成小1年から晩成フレンズで野球を始め、八木中では軟式野球部に所属。智弁学園では2年春から背番号11でベンチ入りし2年秋からエース。3年春に甲子園出場。大商大では1年春からリーグ戦に登板し通算27試合10勝1敗、防御率0.77。球種はカットボール、スライダー、フォーク。1メートル70、72キロ。左投げ左打ち。

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