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【関西学生野球のキーマン】関大・金丸 侍でも鮮烈な記憶残した左腕 リーグ最長21連勝は「射程圏」

2024年04月02日 10:00

野球

【関西学生野球のキーマン】関大・金丸 侍でも鮮烈な記憶残した左腕 リーグ最長21連勝は「射程圏」
関大・金丸夢斗
 最速153キロ左腕の関大・金丸夢斗(4年)は、今秋ドラフト1位候補の実力を証明する春にするつもりだ。
 「分かっていても打たれないような直球を投げれば、相手が研究してきたとしても関係ない。去年よりも成長したことが分かるような投球をしたいです」

 3月に日本代表が臨んだ欧州代表との強化試合では、12年の侍ジャパン常設後、ドラフト指名前の大学生として初めてトップチームに選出された。伸び上がるような直球に加え、鋭く落ちるスプリットを武器とする。昨秋は4完投(2完封)を含む6戦6勝と無双状態で防御率0・35を誇った。さらに74奪三振は、17年春の立命大・東(現DeNA)以来12季ぶりのシーズン70奪三振以上となった。

 それでも春の悔しさは消えなかった。昨春は右膝痛でリーグ戦途中に離脱。チームは最終節を首位で迎えながら、自身の不在が響いて優勝を逃した。「去年の春と比べて長い回数を投げられるようになった。体力面、精神面ともにレベルアップできたと思う」。春の離脱を無駄にせず、体に負担のかからない投球フォームを追求して進化へとつなげた。

 入学時からの女房役で、リーグを代表する捕手だった有馬諒(現ENEOS)が卒業。「有馬さんのおかげで勝っていたと言われたくない。これまで多くの経験をさせてもらった分、自分が引っ張っていく」。現在リーグ戦18連勝中。山口高志(関大)が持つリーグ最長21連勝の記録更新すらも通過点とする。

 ◇金丸 夢斗(かねまる・ゆめと)2003年(平15)2月1日生まれ、兵庫県神戸市出身の21歳。広陵小1年から広陵少年野球部で野球を始めて投手や一塁手。広陵中では軟式野球部に所属。神港橘(兵庫)では1年秋から背番号10でベンチ入りし、2年秋から背番号1。3年夏の独自大会は8強入りで打ち切り。関大では1年秋からリーグ戦に登板し、今年3月には欧州代表との強化試合で侍ジャパン入り。50メートル走6秒5、遠投110メートル。1メートル77、77キロ。左投げ左打ち。

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