関西大学野球リーグ
「戦国」阪神大学野球リーグは8日開幕 6大学の監督が座談会で「本音」を語った
2023年04月07日 03:45
野球
天理大・藤原 昨年のバッテリーでピッチャー真城、藤居、そしてキャッチャー小林という経験豊富な選手は残っています。
大体大・中野 うちの場合は、主力選手がほとんど抜けました。エース、2番手、3番手みんな4年生だったので卒業してバッテリーごといないという状態ですね。
関西国際大・鈴木 エースの不後は順調に安定した投球をしています。課題は2戦目を誰でいくのかっていうところです。
大阪電通大・清田 昨年1部に上がったばっかりなのでスター選手はいませんが、昨年のメンバーが4年生で残っているので挑戦者という形で春のリーグ戦に挑みたいなと思っています。
大産大・宮崎 試合に出ていた選手はいますが経験というような経験を昨秋はしていないので、下級生も含めて新チームというスタートになります。
甲南大・谷口 ピッチャーは井村中心ですが、2戦目をどうするかがカギになると思います。野手は多分4人ぐらい1年生を使うつもりです。
――キャンプは行いましたか。
藤原 2月の中旬から10日間、愛媛・西条で行いました。3年ぶりだったので、キャンプが初めての選手たちは戸惑いながらのスタートでした。技量が上がったかどうかは疑問ですけども、団結力がついたなとは思います。
中野 2月末から鹿児島・鴨池球場で一週間ほど行いました。本来は宮崎で巨人の後に青島に行く予定だったのですが、WBCの関係で急きょ鹿児島に変わりました。
鈴木 2月25日から3月9日まで初めて大分の豊後大野市で。4年生は(新型コロナ流行の影響で)キャンプ自体が初めてでしたがいい経験というかいい期間になりました。
清田 今回はキャンプを見送り、自分たちのグラウンドで練習していました。
宮崎 鹿児島に行きました。Bチームは先に別の所でやって、Aチームは2月22日から3月3日までです。やはり(選手たちは)初めてだったので、最初の2、3日は生活リズムとか環境が変わってやりにくさはありました。
谷口 愛媛・西条市で行いました。昨年12月から3月末まで4カ月間、グラウンドが人工芝の工事で使えていなかったので非常にありがたかったですね。練習の量ができたことが良かったかなと。
――今リーグ戦から勝ち点制に戻ります。戦い方は変わりますか。
藤原 一戦一戦が大事なのは昨年までのポイント制とは変わらないです。「うまく1試合目を取れば、2戦制よりも少しゆとりを持って2試合目ができる」くらいの感覚ですね。
鈴木 勝ち点制で第3戦の可能性があることと、5節連続で試合をするのは過去の経験から3節目以降でピッチャーがへばってくると思っています。ベンチ入りは大体6人でやっていますが、3日間やる想定で10名ぐらいのピッチャーを入れたり外したりっていうようなことはちょっと考えています。
宮崎 去年リーグ戦で投げたピッチャーはいるんですけれど、長いイニングを投げたとか連戦で連投した経験がないので、どうなっていくのかなっていうところはあります。
谷口 ポイント制の時は先発2人でいいと思っていたのですが、3日間になるとどうしても先発3人つくりたいと思ってやってるのですが、なかなかうまくいかない。
――打線はいかがですか。
藤原 昨年は友杉(現ロッテ)が不動の3番で中心でしたが、卒業で打線の弱さが浮き立ってきました。ただ、経験豊富な吉田元輝と近藤、下林の3人の活躍が打線のカギになってくるんじゃないかなと思ってます。
鈴木 去年から出場していたキャッチャーの山下を4番で使いたいと考えています。キャプテンの山添が多分攻撃の核になってくれると思っています。
宮崎 昨年の神殿のような中心選手はいないのですが、今年は中心を誰にするかというのを考えずにやる方が逆にいいのかなと思っています。
谷口 一番の課題が4番でしたが、1年生が打ちます。1、2番も多分1年生でいくので上位打線はほとんど1年生で占めることなります。
――今リーグのキーマンを教えてください。
藤原 投手で3人の4年生ですね。真城、藤居、本間が優勝のカギを握る3選手だと思っています。
中野 うちはピッチャーならアンダースローの尾崎、バッターで言えば履正社出身の2人になってくるのかなという気はします。
鈴木 やはり、不後がエースなので。今年は打者でも使います。投手とDHでともにベスト9を目指せと言ってます。
清田 ピッチャーでは江本、小島。バッターは日替わりで出てきてもらえれば。
宮崎 ピッチャーは4年生の松田と左の久留野は経験は少ないけれど、エースになってくれればいいなと思っています。
谷口 キャッチャーの金蔵だと思っています。どこまでピッチャーを引っ張って守ってくれるかなって。4年生になってリーグ戦の経験も豊富なので彼のピッチャーのリードに期待したいなと思っています。
――最後にチームのアピールポイントを聞かせてください。
藤原 無駄な失点を防いで少ないチャンスをものにしていく形のチームですね。
中野 以前はスピードで勝負という形でしたが、今スピードがないので、まず出せる努力をしています。
鈴木 チームとしての目標は、2点に抑えて3点取ろうと選手には伝えています。従来、投手を含めた守り中心のチームなので、みんなでつないで2失点以内に抑えていきたいと思っています。
清田 うちは、試合内容がどうなろうが最後まで諦めない姿勢で戦っていくという形でやっていきます。
宮崎 人数が多くてAチーム、Bチームに分かれていますが、リーグ戦に入ったら一つになって食らいついていきたいと思っています。
谷口 開幕メンバーが最後の節まで同じメンバーでいったことが一度もないので、100人いる部員から調子のいい選手が出てきて、入れ替わりながら活躍してくれればいいかなと思っています。
▽監督座談会出席者
天 理 大 藤原 忠理
大 体 大 中野 和彦
関西国際大 鈴木 英之
大阪電通大 清田 和正
大 産 大 宮崎 正志
甲 南 大 谷口 純司
【阪神大学野球リーグ試合要項】
◆試合方法 1部は、2戦先勝の勝ち点制で実施する。5回以降10点差および、7回以降7点差によるコールドゲームを適用。延長戦は10回からタイブレーク方式を採用し、最大15回までとするが、3時間を超えて新しいイニングに入らない。
◆観戦 マスク着用は個人の判断で。適当な距離を確保して着席。メガホンの持ち込みは禁止。肩を組み飛び跳ねたり、タオルなどを振り回しての応援は禁止。
◆入場料 1部リーグ戦および入れ替え戦(入れ替え戦出場決定戦を含む)の観戦については徴収。
※リーグ戦日程等に変更が生じた場合には阪神大学野球連盟公式サイトで告知する。