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【阪神大学野球春季リーグ戦4月6日開幕】1部リーグ6大学の監督が座談会で心境を語る

2024年04月04日 12:58

野球

【阪神大学野球春季リーグ戦4月6日開幕】1部リーグ6大学の監督が座談会で心境を語る
シーズンでの健闘を誓う(左から)大体大・松平一彦、大産大・宮崎正志、天理大・三幣寛志、関国大・鈴木英之、甲南大・谷口純司、大電大・清田和正の各監督 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 阪神大学野球春季リーグ戦はあさっての6日、神戸市のほっともっと神戸で開幕する。各大学ともに主力選手の卒業で戦力分布図に変化が出そうな今シーズンは、2回戦のポイント制で実施される。そこで、1部リーグ6大学の監督による座談会を開き、今リーグ戦に臨む心境を聞いた。
  ▽監督座談会出席者
 三幣 寛志(天 理 大)
 鈴木 英之(関西国際大)
 宮崎 正志(大 産 大)
 谷口 純司(甲 南 大)
 松平 一彦(大 体 大)
 清田 和正(大阪電通大)

 ――まず新チームになって変わったところを聞かせてください。

 三幣 投手3人、捕手1人に4番打者ら主力が抜けてチーム状況が厳しい中で今季を迎えなくてはいけないと思っています。

 鈴木 不後(祐将)という下級生の時から主力で投げていた投手が抜けたが、それ以外はそんなに変わったところはないと思っています。どちらかといえば投手も野手も新2年生の若い選手がたくさん出てきそうな感じはあります。

 宮崎 うちも松田(啄磨、現楽天)が卒業しました。それ以外の投手は経験は積んでいましたが、長いイニングを投げたり1シーズンを通してというのはいません。野手は新3年生が昨年から出場していましたので、その選手たちがリーグ戦に入ってどうしていくかというところです。

 谷口 うちは昨秋のメンバーからそう変わっていないので、そこに新1年生がどれだけ入ってくるかというレベルになっています。

 松平 昨秋は先発2枚が4年生でしたので新しい戦力でどれだけ補えるかというところです。野手も首位打者を獲った石川(楓雅)が抜けたので、新たな野手がどのように補ってくれるかなというところを部員数が多いので競争しながらやっています。

 清田 昨年は4年生中心のメンバーだったので、今年はニューフェースばかりでチーム内競争をして戦っていこうと思っています。

 ――各大学とも主力が抜けたチームが多いようですが、今年期待している選手を教えてください。

 三幣 投手では(昨秋の)関西選手権決勝で先発した長野(健大)が軸になると思います。野手ではセンターの井脇(将誠)が凄く状態も良く、足もあるので期待しています。

 鈴木 そうですね、若いというと2年生のピッチャーで藤本(拓己)、寺井(恵太)という左投手がオープン戦で調子が良かったですね。リーグ戦経験はほとんどないですが、この2人がかなり成長してきている。ただ、オープン戦とリーグ戦は違うので未知数ですよね。

 宮崎 1シーズン通しての経験がある投手がいませんし、回数も長いイニングを投げていないのでリーグ戦に入ってどこまで経験値を上げていけるかですね。野手は捕手の小出(望那)と昨年出場していたショートの米田(光希)がチームを引っ張ってくれればと思っています。

 谷口 1年生は大森(幌、駒大苫小牧)、清重(登揮、城東)の2人のピッチャーは投げさせようかなと思っています。野手では正重(恒太)に期待しています。

 松平 ピッチャーは調子のいい選手から使っていきたいと思っています。リーグ戦で経験がある岩崎(優太)とか加藤(祥太)がどれぐらい投げられるかなというところだと思います。野手はキャプテンの弓埜(祥太郎)が中心です。

 清田 投手は、昨年リーグ戦を経験した白井(響介)で、野手は4年生の陰に隠れていた今年キャプテンを務める池多(駿太朗)に期待しています。

 ――課題はいかがですか。

 三幣 キャッチャーと経験のないピッチャーが本当に大きな課題かなと思っています。

 鈴木 いっぱいありすぎて(笑い)。4番が、4番イコール長打力にこだわりたいのでいろんな選手を見極めようとしてやっているのですが定まってないところが一番の課題かなと思っています。

 宮崎 昨年は流れを切るミスが多かったんで、守備走塁を含めてどうやって少なくしていくかですね。

 谷口 キャッチャーが経験してないので、技術的な面よりも精神的な面、ピッチャーとのコミュニケーションであったりリーグ戦の流れにどう対処していくかに不安はあります。

 松平 課題っていうといろいろあるのですが、その中で言えば無駄な進塁とか無駄な得点をあげないようにどうするかというところを学生たちと考えながらやっています。

 清田 力がまだまだないので、毎年言ってますが、挑戦者のつもりで一戦一戦戦っていきます。

 ――今季は3回戦制から2回戦総当たりのポイント制での優勝争いに戻りました。

 三幣 10戦しかありませんので、優勝するには8勝がラインかなと思っています。そこに向けて、まず勝つ野球をしていかなければならないかと思っています。

 鈴木 戦い方としては投手の使い方ですね。第3戦がないという中で投手を連投させるのか。リーグの序盤なら問題はないですが、後半に疲労が蓄積してきて4節目、5節目ぐらいに投手が疲れてくるというのはあると思いますので2、3人に頼らずみんなで手分けしていければと思っています。

 宮崎 (1カード)2試合しかないという感覚よりも、とにかく一試合一試合ですね。いろいろ考えてもその通りいかないのがリーグ戦ですのでどう対応できるかっていうことが大事だと思っています。

 谷口 2戦ですので全てが真剣勝負ですよね。以前のリーグ戦でもありましたけれど、エースの登板を2戦目に回すとかいろいろ考えておられたのでそのへんは考えていかなければとは思います。投手は岡本(駿)中心でいこうと思っているので2試合完投しろ、10試合おまえでいったらいいんだぞ、とまで言いました。

 松平 トーナメントのつもりで一戦一戦、全力で、一つでも落としたら優勝するチャンスはないんだというつもりで戦うという形になるのかなとは思っています。

 清田 調子いい者を選出して一戦一戦戦っていきます。

 ――今回、新しい監督が2人いらっしゃいますので、リーグ戦に臨まれる今の心境を聞かせてください。

 三幣 連覇をしている最中ということで、皆さんにプレッシャーがある中で頑張って、と激励されているのですが、学生たちと十何年ずっと一緒にやってまして環境が変わるわけではないので。学生が頑張ってやってることを結果が残せるような形で協力できればとは思ってます。そこで優勝ができれば一番ベストかなと。

 松平 練習してきたことしか試合でできないと思ってますし、僕がどれだけ頑張ろうと思っても選手が頑張ってくれないとどうにもならないので、いかにいい状態で試合に臨めるかと考えることが一番大切かなと思っています。

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