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【関西六大学野球のキーマン】龍谷大・水町 「満弾男」が誓う復権 一発の魅力取り戻し、Vへ導く

2024年04月03日 10:00

野球

【関西六大学野球のキーマン】龍谷大・水町 「満弾男」が誓う復権 一発の魅力取り戻し、Vへ導く
龍谷大・水町達哉
 衝撃デビューから2年、龍谷大の水町達哉(4年)は、中軸候補の強打者として今春を迎える。「あの満塁本塁打が僕の分岐点です」。2年春の大院大との開幕戦。連盟初の初打席代打満塁弾を記録し、レギュラー定着のきっかけとなった。当時を上回る輝きを見せようと、オフ期間に一発長打を磨いてきた。
 「長打力を求めつつ、打率3割以上を目指す。得点圏で一本出し、本塁打も打ちたい」

 好発進を決めた2年春は、打率・310(29打数9安打)、3本塁打と輝いた。しかし、同年秋以降は0本塁打と本領を発揮できずにいる。「あの春に捉えられていた球をミスショットしたり…。対応力を高めたい」。雪辱に向けて、打力向上に時間を割いてきた。

 1年生だった21年は、秋のリーグ戦を制して11年ぶりとなる明治神宮大会にも出場した。しかし、水町は憧れの神宮での一戦にベンチ入りできずに観客席から応援した。「同期が神宮でプレーする姿を観客席から見た。歯がゆかったし、悔しい気持ちの方が大きかった。そこから人一倍バットを振るしかないと思った」。4年生は神宮を知る最後の世代。主将を務める水町は、後輩を全国大会に導く責任も背負っている。

 「新チーム結成から絶対に優勝すると言い続けてきた。日々の練習から優勝を目指して妥協せずにやる。目立った選手がいない分、全員で一つの方向に向かって戦いたいです」。昨年は2季連続3位と優勝争いに絡めなかった。復権へ、新主将がもう一花咲かせる。

 ◇水町 達哉(みずまち・たつや)2002年(平14)6月18日生まれ、奈良県桜井市出身の21歳。小1から安倍フレンズで野球を始めて投手と捕手。中学では奈良葛城ボーイズに所属して捕手と一塁。北陸では1年秋に背番号13でベンチ入りし、2年秋から背番号3。龍谷大では、2年春に連盟初の初打席代打満塁弾を放って特別賞を受賞。1メートル89、98キロ。右投げ右打ち。

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