関西大学野球リーグ
【関西学生野球のキーマン】近大・坂下 主将で臨む勝負の年 目標は首位打者&MVP
2023年03月29日 16:05
野球
堅実な守備を持ち味とする遊撃手で、身長1メートル65と小柄ながら、意外性のあるパンチ力も兼ね備えている。智弁学園では3年夏の奈良大会で歴代最多となる1大会5本塁打を放ち、佐々木朗希(現ロッテ)、奥川恭伸(現ヤクルト)らがそろっていた19年U―18W杯では日本代表の主将も務めた。当時の日本代表20人のうち13人が高卒でプロ入り。「レベルが違った。高卒でのプロ入りも頭にはあったけど、ジャパンで結果を残せなくて大学に進学しようと思った」と4年後のプロ入りを目指し近大に進んだ。
1年時は、最上級生だった佐藤輝明(現阪神)と三遊間を守っていた。食事中や入浴時に時間をともにし「プロになれると思い続けることが一番大事。技術も大切だけど、思いを持ち続けていれば必ずかなう」と伝えられた。その金言を胸に大学最後の一年に臨む。
「僕がプロに行けば体の小さい人に夢を与えられる。活躍して有名になり、野球は体で勝負するわけではないと、皆に分かってほしいと思っています」。現役プロ野球選手の最小兵は、自身より1センチ低い1メートル64の西武・滝沢。身長とは対照的な大きな存在感で、昨年に続く春連覇へ導く。
◇坂下 翔馬(さかした・しょうま)2002年(平14)2月13日生まれ、奈良県香芝市出身の21歳。小学1年に五位堂スポーツ少年団で野球を始め、中学は奈良葛城ボーイズで遊撃手。智弁学園(奈良)では1年夏に背番号14でベンチ入りし、3年夏の奈良大会で1大会最多5本塁打を記録。2年春、3年夏に甲子園に出場し、19年U―18W杯で主将。近大では1年秋から遊撃のレギュラー。50メートル走6秒2、遠投90メートル。1メートル65、70キロ。右投げ左打ち。