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【近畿学生野球のキーマン】奈良学園大 エース植木主将、一発秘める三好辰の「プロ注目コンビ」が牽引

2023年03月31日 03:50

野球

【近畿学生野球のキーマン】奈良学園大 エース植木主将、一発秘める三好辰の「プロ注目コンビ」が牽引
奈良学園大の植木佑斗主将(左)と三好辰弥
 昨秋の悔しさは忘れない。奈良学園大は、勝ち点を挙げれば4季ぶりのリーグ優勝が決まる最終節の神戸大戦でまさかの連敗を喫した。オフは、守備力向上とリーグ戦終盤でも落ちない体力をつけることを目標にチームを立て直してきた。
 酒井真二監督は「投手がそろってきた。植木と若い力がいいバランスで、ここで勝負できる感覚はある」と、V奪回の自信をのぞかせる。原田直友や垣外中(かいとなか)健心の成長で、エースの植木佑斗主将にかかる負担が軽減されることは大きい。植木主将は「気持ち的に楽になった。みんなで優勝したい」と自身1年秋以来のリーグ制覇に照準を合わせる。今春はチェンジアップを球種に加え、緩急により磨きをかけた配球で投手陣を引っ張っていくつもりだ。

 打線は、長打力が魅力の三好辰弥がカギを握る。「1学年上の先輩たちは全国大会を経験できなかった。卒業した先輩の分も頑張りたい」と最終学年のシーズンに意気込む。今オフはヤクルト・村上の打撃をお手本にフォーム改造に取り組んできた。「大事な場面で一本打ってチームに貢献したい」。リーグ戦通算6本塁打の主砲の言葉には力がこもる。

 3月上旬に行った沖縄キャンプでは朝8時からの特守に始まり、ランニングメニューは1分間に1本ペースの100メートルダッシュを野手10本、投手15本こなした。プロ注目の投打の柱を中心に、リーグ最多の44度の優勝を誇るチームの、逆襲のシーズンが始まる。 (田中 貴久)

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