関西大学野球リーグ
【近畿学生野球のキーマン】大阪公立大 勝利に飢える真銅&大西 今度は神宮で勝つ
2023年09月01日 10:00
野球
「春は一番打てなかった。チームは勝ったが、悔しかった。(周囲は勝って当然と思っているが)まだ勝ちたい」
不動の4番として今春は10打点を挙げたが、打率・211(38打数8安打)はチームの主力選手では最低。2年春から出場するリーグ戦でも自己ワーストに終わった。加えて、佐久長聖3年夏の甲子園以来の全国大会だった大学選手権でも環太平洋大に初戦敗退。2点を追う5回2死満塁で左飛に終わると、リードを拡大された。
「展開的にもラストチャンスだった。あそこで打っていれば」
だからこそ、悔いを残さない。「なにくそと思っている。勝った中でタイトルも獲りたい」。キャリアハイで完全燃焼する。
3番を打つ大西優は真銅よりも一足先にタイトルを獲得した。開幕戦から打ちまくり35打数15安打の打率・429で首位打者。12打点も真銅を上回った。
「タイトルを意識して(最後)打てなくなった。後ろにも頼もしい打者が多いので(秋も)つなぐ意識です」
豊田西時代は全国とは無縁。大学入学後は長打力を求めてパワーアップを図るなど試行錯誤し自身の打撃を見失う時期もあったが、ミート率を高めて効率良くボールに力を伝える打撃に行き着いた。3年春に結果を残すと昨秋から2季連続ベストナイン。不可欠な存在となった。
初の全国舞台だった大学選手権は2四球も無安打。「悪い当たりではなかった。紙一重だと思う」。神宮で今度は勝つ――。停滞するわけにはいかない。(吉村 貢司)