関西大学野球リーグ
【近畿学生野球のキーマン】奈良学園大 攻撃力アップで春の雪辱へ 三好辰「このチームで優勝したい」
2023年09月01日 10:00
野球
「春は決定打が出なかった。バットをしっかり振るという原点に戻って秋に臨みたい」
酒井真二監督が言うように、春季はリーグ5位の30得点という得点力不足が響いた。リーグ最下位の打率・211とともに打撃面の成績アップが巻き返しの必須条件だ。
攻撃力アップの鍵を握るのは三好辰だ。身長1メートル88、体重83キロを生かした長打力が魅力だけにクリーンアップを任されてきたが、秋は2番起用で超攻撃型オーダーの起爆剤としての役割が期待される。
「学生最後のシーズンなので、このチームで優勝したい。秋はホームランも打って長打力を見せたい」
今春は打撃フォーム改造がうまく機能せず、打率・238、5打点の不本意な結果に終わった。春以降はこれまでにないウエートトレ強化に取り組み、スイング力を磨いた。三好辰はドラフトに向けてプロ志望届を出す予定だけに「秋は何としてもアピールしたい」と、闘志を燃やす。
チームをまとめるのは新主将の坂林だ。リーグ戦では代走出場が多い足のスペシャリストだが、酒井監督が「今のチームに一番必要なキャプテン」と指名した。坂林も「個人的な成績よりもチームワークの集結に力を注ぎたい」と、一丸態勢でのV奪回を掲げる。 (田中 貴久)