関西大学野球リーグ
【関西学生野球のキーマン】同大・高橋 開花は目前! SNSで理想の投球に「ハマった」
2022年03月30日 05:34
野球
昨秋、抑えから先発へ転向。関学大戦では自己最速となる152キロを計測し、リーグ5位の防御率2・81をマークしたが、未勝利に終わった。高校卒業後に1年浪人し、セレクションを受けて入部。才能や取り組む姿勢は申し分ないだけに、欲しいのは結果だ。
恩師である豊田西・古和田雅章監督が動作解析に熱心だった影響で、自身も体の使い方の研究を好む。今年1月、SNSで情報収集をしていると、YouTubeで、あるトレーナーが開設したチャンネル「10分の施術で球速10キロアップ」という再生回数9万回の動画に行き当たった。半信半疑で同学年左腕の小倉悠史とともにコンタクトを取り、そのトレーナーの弟子に当たる人物から指導を受けると、さすがに即10キロアップとはいかないまでも、肩甲骨や軸足の使い方が「ハマった」という。オフは初めてウエートトレを取り入れ、体重4キロ増。完全開花の時は近い。
同大のリーグVは小林誠司(巨人)らを擁した11年秋が最後で、私大5校の中では最も頂点から遠ざかる。投手陣の柱として「期待に応えないといけない使命感があります」。高橋の投球で逆にSNSを“バズらせる”ことができれば、栄光は近づく。
◇高橋 佑輔(たかはし・ゆうすけ)1999年(平11)4月7日生まれ、愛知県日進市出身の22歳。日進南小2年から日進デポ少年野球クラブで野球を始め、日進中ではSASUKE名古屋ヤング所属。豊田西では1年秋から背番号10でベンチ入りし、2年秋からエース。1年浪人をへて入学した同大では1年秋からリーグ戦登板。通算20試合2勝1敗、防御率3・26。最速152キロ。球種はカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボール。1メートル70、73キロ。右投げ右打ち。