フィッシングニュース
アユ人口UPへ苦肉の策ルアー解禁 投げ込まれると不愉快…禁止多い河川も
2022年07月24日 07:15
社会
アユルアー解禁はアユ釣り人口も減り、なんとかアユ人口を増やしたいという漁協や釣り業界の苦肉の策でもありますが、かたくなにルアーを拒みながら釣り人を増やしたいという場所もあります。レンタル竿が用意されたアユの釣りガイドサービスもないので、わざわざ高額な竿を買ってアユを釣ってみようと考える若者は皆無ではないでしょうか。しかし、ルアーで釣っていいとなれば、とりあえず持っている道具で行ってみようと考える人はたくさんいると思います。
以上のことを考えると、この相模川は川幅も広くて天然遡上(そじょう)もあり魚影も濃いので、これからアユファンを増やすことに一役買ってくれることでしょう。
今回は昨年からアユルアーにハマり、研究している友人のルアーマンで、東京都青梅市在住の小山博隆さんのお誘いで出かけました。
当日は霧雨でしたが、昭和橋の下流に午前7時過ぎに到着。川に出てみるとアユがたくさんいて、見えづらくはありましたが、ハミアユがギラギラしていたり、追いかけ合っているアユも見ることができました。これから昼までの釣りです。
タックルはダイワ「セブンハーフULS―S」というソリッドティップの2.3メートルで、メバルなどを釣るロッドにリールは同「ルビアス2004H」、ラインはサンライン「シグロンPE8の0」5号。リーダーはフロロの2号を1メートルにして、根掛かりしてもフックが伸びるような強さのものにしました。ルアーは専用のものではなく、8センチ前後のミノーにハリス止めを装着。ハリはイカリとチラシがありますが、小山さんはチラシの方がヒット率は高いと言います。
その証拠に、釣りを開始してからイカリを使った私が1匹釣る間に5匹も掛けていました。ただし彼はクロスでキャストし、ミノーで川の中を泳がせていました。小山さんもメバル竿です。
私が1匹目を釣ったのはウッドベイトアユで、下流に向けて投げ、ロッドを引きながら石を小突くようにしたときに掛かりました。ティップが軟らかく、バットがしっかりしているこのロッドは、アユの引きを味わうには十分でした。
順調に釣り続ける小山さんとは別にいろいろ試してみましたが、その後は掛からず小山さんお薦めのミノーに3本チラシでやるとすぐにヒットしました。
流し方、泳がせ方、ハリの交換をしてジャッカル「スカッドミノー」で写真の良型を含む7匹釣った後、残り時間は1時間。ここからアユ竿を出して友釣りをしてみました。すると1投目でいきなり掛かってきました。
小山さんは同じ場所からほぼ動かず、ヒット30匹ぐらいで21匹キャッチ。今回、アユルアーは友釣りなのか、半分コロガシなのかというテーマを与えてくれました。
(東京海洋大学客員教授)