東海大福岡、8年ぶり16強 西村が感謝の完投「勝てて良かった」

2023年07月19日 06:00

野球

東海大福岡、8年ぶり16強 西村が感謝の完投「勝てて良かった」
<東海大福岡・九産大九州>16強進出に貢献した西村 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権福岡大会4回戦   東海大福岡4―3九産大九州 ( 2023年7月18日    小郡 )】 福岡大会は4回戦の8試合が行われた。東海大福岡は九産大九州を4―3で下し、準優勝した15年以来8年ぶりの16強進出を決めた(20年独自大会除く)。エースの西村健投手(3年)が6安打3失点で完投。学校生活では野球部の寮の寮長を務めている右腕がきっちりと役割を果たした。
 8年ぶりの16強入りを決めた東海大福岡ナインが、気持ちよさそうに三塁側の応援席の歓声に応えた。主役はエースの西村だった。3失点完投に「まずは勝てて良かった。安心しました」とほっとした表情を浮かべた。

 序盤から自己最速138キロという直球には力があった。低めに鋭く落ちるチェンジアップとフォークを投げ分けながら好投。味方が点を取ってくれた直後の2回と7回に失点したことに「先頭を抑えて、修正したい」と反省も忘れなかった。

 学校生活では野球部の「体育望星寮」で寮長を務めている。全体をまとめたり、点呼を取ることが主な仕事で「みんなが協力的にやってくれる」と感謝する。グラウンド外でもリーダーシップを発揮するエースを救おうと、バックも好守でもり立てた。1点リードの8回2死三塁では、三塁への強烈なゴロを主将の砂川恵星(3年)が抑えてピンチを脱し、西村も「野手には今日は感謝しかないです」と話した。

 中村謙三監督は「すごく真っすぐな子。人間的にも全幅の信頼を置いている」と目を細める。まずは秋、春に続くベスト8がかかる福岡工戦に向け西村は「自分たちは挑戦者なので。一戦必勝でどろくさく戦いたい」と力を込めた。 (杉浦 友樹)

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