阪神・板山が横田さんの“奇跡のバックホーム”に思い募らせる「僕の頭上をはるか超えて…忘れられない」

2023年07月19日 12:46

野球

阪神・板山が横田さんの“奇跡のバックホーム”に思い募らせる「僕の頭上をはるか超えて…忘れられない」
19年9月、引退試合でバックホームを見せる横田慎太郎さん
 18日に逝去した元阪神の横田慎太郎さんの引退試合で二塁を守っていたのが板山だった。公私で仲の良かった先輩後輩コンビ。“奇跡のバックホーム”として語り継がれる横田さんのラストプレーや、17年の春季キャンプ中に脳腫瘍と診断された際の会話など、天国に旅立った後輩に思いを募らせた。以下は一問一答。
 ―訃報を聞いて
 「いろんな思い出がありますけど、5月の末にタイミングがあってお見舞いに行けて。その時の姿を見て、本当に頑張ってるなと思ってました。亡くなったと聞いた時は28年間の短い人生でしたけど、アイツなりにホントに頑張ったなと思いましたし、ゆっくり休んでほしいという気持ちになりました」

 ―同じ外野手で、ライバルでもあった。
 「僕が入った1年目にアイツが開幕スタメンで出て、負けられないなという気持ちの中で、アイツがファームに落ちたら、僕が上がる感じで良いライバル関係だったと思う。(板山の)2年目の沖縄キャンプで(横田が)病院に行って『医者に言われたことがよく分からないんですけど。板さん、部屋に行っていいですか』って、紙を見た時(病名が)書いてあってその時ヨコには、絶対大丈夫だよ、と言ったんですけど、アイツはいまいち分かってなくて。それでも復帰して、朝早くからベンチ裏で素振りしてる姿を見ていたし、最後のバックホームの時、僕セカンド守ってたんですけど、投げれないと思って短めにカット入ったんですけど、その僕の頭上をはるか超えて最高のバックホームを見せてくれたことは、本当に忘れられない。ゆっくり休んでほしいと思います」

 ―横田さんがプロで戦う上で活力に。
 「上手くいかないことばっかりですけど、横田に比べると失礼ですが、弱音なんて吐いてられないと常に思ってました。ちょくちょく連絡とって、その度に元気もらってたし。今後も野球だけじゃなく、人生においても、ちょっとやそっとで弱音吐けないと思います」

 ―バックホームのとき、2人でグラブタッチをしていた
 「あの時、ヨコも興奮して、僕も興奮してました。アレで逆転阻止して、僕も打席回ってきて、江越さんが先頭で2ベースで出て。その時のピッチャーが大竹で。僕も繋いで、勝ち越して最後勝てたのは、ヨコも喜んでたし思い出に残ってる試合ではあります」

おすすめテーマ

2023年07月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム