神戸弘陵の最速152キロ右腕・村上泰斗が好救援 YouTubeで剛球仕様トレ

2023年07月19日 06:00

野球

神戸弘陵の最速152キロ右腕・村上泰斗が好救援 YouTubeで剛球仕様トレ
<神戸弘陵・龍野北>笑顔で内野手を指さす神戸弘陵・村上(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦   神戸弘陵13―2龍野北 ( 2023年7月18日    明石トーカロ )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会が18日に各地で開催された。兵庫大会では、神戸弘陵が13―2で龍野北を下して5回戦に進んだ。最速152キロ右腕の村上泰斗投手(2年)が2回零封と好救援。好投手が集まる兵庫大会で、背番号11で150キロ超を投げる逸材が今後大きな注目を集めそうだ。
 まだ広く知られていない本格派右腕が、神戸弘陵にいた。その名は、村上泰斗。6―2の7回から救援登板した。他の投手とは桁違いの伸びある速球を投げ、2回をパーフェクトに抑えた。2イニング目に奪った3者連続三振は、2つが見逃し三振と制球力も光った。そして試合後に明かした衝撃の事実。「自己最速は152キロです」――。県内No・1投手と評される滝川二・坂井陽翔の最速149キロをも悠々と超える2年生だ。

 セットポジションから力感のない投球フォームで、きれいな縦回転の直球を投げる。バックネット裏で偵察したライバル校のスピードガンでは、145キロが最速だった。150キロ台に届かなかった理由がある。「偵察が来ていたので6~8割ぐらいの力感で投げました」。今夏は3回戦の宝塚北戦で初登板して1イニング12球、無失点。ここまで登板2試合3イニングと本来の姿を隠したまま、5回戦に進んだ。

 中学では捕手を務め、高1春に志願して投手に転向した。1年秋時点の最速は142キロだった。オフ期間にYouTubeで、ある動画を見つけたことが転機となる。動画のタイトルはズバリ「150キロを出すためのトレーニング」。ここで紹介されていた瞬発力を高める練習に励むと、6月の練習試合で152キロを計測した。その最速を夏までに何度も叩き出した事実が偶然でないことを示す。

 身長1メートル79で体重73キロと細身の体格で、伸びしろも十分。「3年夏までに160キロを出したい。藤川球児さんのように火の玉と言われたいです」。投手歴は1年4カ月。無限の可能性を秘める大器が、戦国兵庫をさらに面白くさせる。(河合 洋介)

 ◇村上 泰斗(むらかみ・たいと)2007年(平19)2月20日生まれ、兵庫県川辺郡猪名川町出身の16歳。小学1年に白金メッツで野球を始めて投手と捕手を務めた。中学は大阪箕面ボーイズに所属して主に捕手。神戸弘陵では2年春に背番号11でベンチ入り。持ち球はスライダー、カーブ、ツーシーム、フォーク。50メートル走6秒2、遠投100メートル。1メートル79、73キロ。右投げ右打ち。

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