【フレッシュ球宴】阪神・森下「100万円しか狙いません」有言実行MVP 誕生日の母&父の前で大暴れ

2023年07月19日 05:15

野球

【フレッシュ球宴】阪神・森下「100万円しか狙いません」有言実行MVP 誕生日の母&父の前で大暴れ
フレッシュオールスター<全ウ・全イ>7回、適時打を放つ森下(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【フレッシュオールスターゲーム2023   ウエスタン選抜7―3イースタン選抜 ( 2023年7月18日    富山市民 )】 フレッシュオールスターが18日、富山市民球場で行われ、ウエスタン・リーグ選抜の「4番・右翼」で出場した阪神の森下翔太外野手(22)が、3安打3打点の活躍でMVPに輝いた。初回に右中間へ2点適時打を放つと、3回には中前打。7回の第4打席では中前に適時打と、両親が見守る前で大暴れし、7―3の勝利に貢献した。通算成績はウエスタン選抜の30勝22敗6分けとなった。
 試合後の森下は、充実感に満ちた表情を浮かべていた。1万2529人が詰めかけた富山市民球場で、3安打3打点と躍動。「MVPを獲れるとは思っていなかったですけど、獲る気ではいた。うれしいです」と喜びを爆発させた。

 大歓声の中心に、1軍の舞台では虎の1番打者として奮闘中の22歳がいた。初回1死一、二塁で迎えた第1打席は、小園の145キロの外角直球を強振。打球は瞬く間に右中間フェンスにワンバウンドで到達した。3回には中前打。7回2死二塁で迎えた第4打席では林の外角直球をフルスイングして中前適時打とすると、一塁塁上で右拳を握った。

 「楽しみながら野球ができた。それが打撃につながった」

 有言実行した。前夜の1軍中日戦にフル出場し、早朝の移動も影響もあって、この日は試合前からややお疲れモード。ウオーミングアップを早めに切り上げると、ベンチに腰掛けた。そこで報道陣に「今日は100万円しか狙いません。狙うほかありません」と堂々と宣言。最優秀選手に贈られる賞金100万獲得のために球宴仕様の「フルスイング」を誓い、その通りに打ってみせた。

 期するものがあった。この日は、両親がスタンドから観戦。きょう19日は母・ゆりさんの52回目の誕生日だった。幼少期から反抗的な態度を取ったことも多々あったが、感謝の気持ちをバットに乗せた。「いろいろ迷惑をかけてきたので、野球で(返したかった)。一個、一個、結果を残して(今後も)親孝行できれば」。最高のプレゼントを贈ることができた。

 「刺激の多い一日だった。楽しんで、できました」。かつてはイチロー、青木(ヤクルト)、中田翔(当時日本ハム=現巨人)、岡本和(巨人)らがMVPを獲得し、ブレークへの弾みとしたフレッシュ球宴。後半戦のさらなる飛躍を感じさせる富山の夜だった。(石崎 祥平)

 ≪井坪も適時打≫阪神ドラフト3位の井坪も森下に負けじと、7回にダメ押しの適時打を放った。「1番・中堅」で先発出場し、7回1死二、三から右翼線へ2点二塁打。「それまで打てていなかったので、しっかり最後一本打てて良かったです」と話した。試合前練習では他球団の選手と積極的に交流。高卒1年目の18歳にとって大きな財産になり、「いろいろな方のプレーを見られて楽しかったです」と振り返った。

 ≪門別は勝利投手≫阪神ドラフト2位ルーキーの左腕・門別が先発で2回4安打無失点。勝利投手となった。「最初は凄く緊張した。走者を出してからしっかり自分の投球ができたので、そこは良かった」。初回は、3本の単打で1死満塁のピンチを招いたが、蛭間を147キロ直球で見逃し三振に仕留め、続く友杉を149キロの直球で詰まらせて一邪飛に封じた。「自分も頑張ってるぞ!とアピールできた。(今後も)新人らしくがむしゃらに頑張っていきたい」と笑顔を見せた。

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