死去の元阪神・横田さん 19年引退試合で伝説のバックホーム、引退後は講演や執筆活動

2023年07月19日 05:15

野球

死去の元阪神・横田さん 19年引退試合で伝説のバックホーム、引退後は講演や執筆活動
元阪神の横田さん Photo By スポニチ
 阪神で14年から6年間プレーし19年に現役引退した横田慎太郎(よこた・しんたろう)さんが18日、死去した。28歳。鹿児島県出身。現役引退の原因にもなった脳腫瘍が昨年に再々発。治療を終えて今春から療養に入っていた。
 【横田さんの闘病経過】

 17年2月11日、春季キャンプ中に頭痛の症状が治まらず緊急帰阪。検査で「脳腫瘍」と診断されたが、公表は控えられた。入院生活と治療を経て8月下旬には症状が消えて安定した状態の「寛解」となり、9月3日に報道陣へ公表された。

 18年からは育成選手として順調に回復を続けたが、公式戦出場はなかった。19年9月22日に引退会見を開き、2度の手術を経た視力低下を決断の大きな理由に挙げた。同26日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦を引退試合として臨み、1096日ぶりに公式戦出場。8回2死二塁から中堅の守備に就くと、直後の打者の中前打を処理してノーバウンドの本塁送球で補殺を記録した。

 引退後は出身地の鹿児島県で単身生活を送りながら、講演や執筆活動を展開。21年4月26日には、脳から転移した脊髄の腫瘍で20年7月から半年間入院していたことを公表した。5月12日、初の著書「奇跡のバックホーム」(幻冬舎)を発売。同著は22年3月にドラマ化されている。

 22年には1月24日付のスポニチ本紙を通じて同郷の21年ドラフト2位の新人・鈴木勇斗を激励。10月5日付ではCS進出を果たした矢野燿大監督にエールを送り、目と足の後遺症など近況を報告していた。

おすすめテーマ

2023年07月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム