能登被災の女子小学生バッテリーが始球式、万雷の拍手 侍戦士から激励に感激「能登のみんなに報告する」

2024年03月06日 19:06

野球

能登被災の女子小学生バッテリーが始球式、万雷の拍手 侍戦士から激励に感激「能登のみんなに報告する」
<日本代表・欧州代表>始球式を務めた徳野由子さん(左)と扇瑠花さん(撮影・北條 貴史 Photo By スポニチ
 侍ジャパンは6日、京セラドームで欧州代表と強化試合を行った。
 試合に先立ち、能登半島地震の被災者に両チームで黙とう。募金活動が行われた。始球式には被災した小学6年生のバッテリーが登場した。

 「RAXUS こどもたちの夢応援プロジェクト」の呼びかけで実現。輪島市立河井小6年、輪島クラブでプレーする徳野由子さんが投手、七尾市立山王小6年、七尾山王クラブでプレーする扇瑠花さんが捕手を務めた。

 打席には中野(阪神)が立ち、ノーバウンド投球。場内から大きな拍手がおくられた。

 徳野さんは「大勢の人がいて緊張したけれど、思い切り自分の気持ちをキャッチャーに投げられたので良かったです。(打席に立った中野に)ちょっと当てたくなくて(外角にそれたので)、80点。でも気持ちは込めて投げられた」と笑顔。扇さんも「由子さんの思いのこもったボールをキャッチできたので良かったです」と大役を終えて安どの表情を浮かべた。

 家族とともに車中にいた時、被災したという徳野さんは「最近水が戻ってきて、やっとちょっと先が見えるようになった。被災した時は何も考えることができなくて頭が真っ白でした」と振り返る。現在も野球の活動はできていないといい「グラウンドもぐちゃぐちゃで、もう野球できないと思った。でも、みんなでまた集まって、楽しく野球できとる日常に戻れると思っています。野球を続けたいです」と再び野球をする日を心待ちにしている。

 扇さんは「これから生きていく中でこんな大きな地震に自分が遭うと思っていなかったのでびっくりした」という。家の前でキャッチボールなどしながら、再開を待ちわびており「みんなと笑顔でまた会って、野球をしたいです」と語った。

 侍ジャパンの選手との対面にも感激した様子。キャッチボールで練習している最中に、源田や村上らから「頑張ってね」と声かけしてもらったほか、「サインをもらったり、写真を撮ってもらいました」と喜んだ。「能登のみんなに報告して、みんなにも元気になってもらいたいと思います」「悲しくなったりした時はそれを見て元気を出したい」と話した。

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