ソフトB山川が本拠地で初どすこい 今季初ナイターで3万に迫る観衆と大合唱 “熱男”をほうふつ

2024年03月06日 06:00

野球

ソフトB山川が本拠地で初どすこい 今季初ナイターで3万に迫る観衆と大合唱 “熱男”をほうふつ
<ソ・ヤ>4回、ソロを放つ山川(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ソフトバンク5―4ヤクルト ( 2024年3月5日    ペイペイD )】 本拠地初の“どすこい”だ――。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、ペイペイドームでのFA移籍後初本塁打を放った。5日、ヤクルト戦の4回1死、1点差に迫る中越え弾。直近の出場6試合3発と止まらない。絶好調の甲斐拓也捕手(31)も3試合連発。4月2日の本拠地開幕戦(対ロッテ)に先発する和田毅投手(43)は2回1/33失点だったが、チームは9回逆転サヨナラ勝利で対外試合7連勝を飾った。
 ダイヤモンド一周後、2万8317人の観客もお待ちかねの本塁打パフォーマンスだ。山川は一塁ベンチ前で、場内を巻き込み「どすこーい!」と叫んだ。松田宣浩氏(本紙評論家)の「熱男!」をほうふつさせる大合唱。ペイペイドームでの一発は西武時代の22年10月9日、CSファーストS第2戦以来。本拠地“1号”でいきなり一つになれた。

 「しっかりと自分のスイングができました。打った瞬間“行ったな”と思いました。オープン戦ですが、ホークス選手として、本拠地ペイペイドームで、1本目のホームランを打つことができて良かったです」。1―3の4回1死の2打席目。1ストライクから2番手・松本健の外高め149キロ直球を完璧に仕留めた。打球は低い弾道のまま、バックスクリーン右に突き刺さった。飛距離表示は驚異の133メートルだった。

 2月24日の台湾・楽天戦で対外試合デビューするなり“1号”。出場した対外試合全6試合で4番に座り、早くも“3号”と決定力も抜群だ。小久保監督も「どこでも入るよ。チームで一番、重たいバット使って一番ヘッドスピードが速い。そりゃあ当たれば断トツに飛ぶ」と920グラムのバットを使いこなす大砲の能力を称えた。

 紅白戦以降の今春の実戦は19打数8安打、打率・412、3本塁打と成績も申し分なし。それでも「まだまだ、ホームランを打ったことはよ良かったけど改良の余地はある。変化球を頭に入れながら150キロをはじくためにはもう少し、キレが必要です」とナイター後には約30分間、打撃練習を行った。「(確認したのは)姿勢。立っている地面の力をもらうために、どう立てば力が下に伝わるのか…」。独自の修正方法で一切の慢心はない。

 新天地・福岡に来て約3カ月。本拠地2戦目でいきなり見せた自慢の長打力。“ホークスの山川”として認められた一撃だった。 (井上 満夫)

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