大谷翔平 トラウトの前で2打席連続三振 古巣エンゼルスと初対戦 試合前はトラウトとハグ

2024年03月06日 10:52

野球

大谷翔平 トラウトの前で2打席連続三振 古巣エンゼルスと初対戦 試合前はトラウトとハグ
初回、三振に倒れる大谷(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が5日(日本時間6日)、アリゾナ州グレンデールで古巣エンゼルスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場した。昨季まで6年間在籍した古巣との移籍後初対戦。第1打席は空振り三振、第2打席は見逃し三振に倒れた。
 エ軍時代に「トラウタニ」コンビを組んだかつての盟友マイク・トラウト外野手も「3番・中堅」でスタメン出場。大谷は試合前、エンゼルスナインがアップする右翼付近を訪れ、ウォードとハグ。さらにネト、オハピーともハグして再会を喜んだ。また、試合開始15分前には左翼付近から球場入りしたトラウトの元に自ら駆け寄り約1分間談笑。水原一平通訳と3人で記念撮影する場面もあった。トラウトとは昨年8月22日(同23日)のレッズ戦以来、196日ぶりに同一試合でのプレーとなった。

 初回無死一塁で回ってきた第1打席は若手の期待株右腕・シルセスとの対戦。初球の前にけん制悪送球で一塁走者・ベッツが二塁へ進んだ。1ボールから2球目の内角高め直球を空振りすると、カウント3-1からは左翼側へのファウル。フルカウントとすると、最後は速球にバットが空を切った。

 第2打席は3回1死一塁の場面だった。エンゼルスのロン・ワシントン新監督がベンチを出て投手交代を告げ、2番手の左腕・トーマスを投入した。大谷は2ボールからの3球目を中途半端なスイングでファウルとすると、4球目は見逃しストライク。カウント2-2から5球連続で投じられた速球を見逃し、ストライクがコールされた。大谷はやや納得がいかないのか、首を小さく振りながらベンチに戻った。凡退後はベンチでエース右腕グラスノーと会話し、手を合わせてお互いの手の大きさを比べるような仕草も見られた。

 大谷は3日のロッキーズとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。特大の三塁打を放つなど、3打数3安打2打点を記録した。日米通じてオープン戦初の3安打で、オープン戦は出場3試合で7打数5安打の打率・714、1本塁打5打点の絶好調ぶりだった。

 3日のロッキーズ戦後、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「翔平は今、ロックド・イン(何が来ても打てる)の状態。いろいろな球種、コース、全ての球を打っている。良い打撃をしている。翔平にとって良い日になった。トップ3(ベッツ、大谷、フリーマン)を見ると、明らかに容赦ない。たった1つのスイングで、彼らは相手チームにダメージを与える可能性がある。彼らが今日私たちに活気を与えている様子は明らかでした」と話していた。

 1日のガーディアンズ戦で二塁にスライディングをした際に右手小指を痛め、2日の練習ではテープのようなものを巻いていたが、3日のロッキーズ戦では外して試合に出場。指揮官が「何かプレーに制限があるとは聞いていない」と語ったように大事には至らぬもよう。韓国・ソウルでの「3・20開幕」へ極めて順調に調整を進めている。

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