“虎の恋人”関大・金丸は7日の第2戦先発で侍デビュー 「これから日本を背負う」

2024年03月06日 05:25

野球

“虎の恋人”関大・金丸は7日の第2戦先発で侍デビュー 「これから日本を背負う」
ブルペンで投げ込む金丸(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 侍ジャパンは5日、きょう6日の欧州代表との強化試合第1戦(京セラドーム)を前に、大阪市内で初練習を行った。阪神が今秋ドラフト1位候補に挙げる関大の最速153キロ左腕・金丸夢斗投手(21)が、あす7日の第2戦に先発することが正式決定。ブルペン投球などで調整した。井端監督はじめ首脳陣が総出で見守る中、変化球も交えて33球を投じた。世代別も含めて日本代表初選出の金の卵が、いざ“侍デビュー”へと向かう。
 最低気温6度の冷え込みとは裏腹に、金丸の心は熱く燃えたぎっていた。神戸出身の左腕が2日後に控えた、真っさらなマウンドでの日の丸デビュー。自然と胸が高鳴る。

 「(地元で)たくさんの人に見ていただけるチャンスだと思うので、しっかりと自分の武器を出して、活躍できたらいい」

 今秋ドラフトで阪神が1位候補に挙げる最速153キロの逸材は、ブルペンでも圧巻の投球を見せた。井端監督以下、日本代表の首脳陣が捕手後方から見守る中、昨季の最優秀バッテリー賞に輝いた山本を相手にきっちりとコーナーに投げ分ける制球力を披露。「緊張したが、自分の投球はできた」。確かな手応えを得るとともに、プロの妙技に触れる貴重な時間にもなった。

 「(山本の技術は)素晴らしかった。低めのボールをしっかりとストライクゾーンに見せてくれるキャッチングが印象的だった」

 ブルペンで見せたチェンジアップ、スライダー、カーブは既に一級品ながら、さらなるレベルアップへ貪欲な姿勢ものぞかせる。「自分の課題は変化球。宮城さんのスライダーや隅田さんのチェンジアップは聞いてみたい」。超一流と過ごす時間を無駄にはしない。昨年3月のWBCで世界一に輝いた宮城、昨季は先発の一角を担い、9勝を挙げた隅田の両左腕の宝刀を盗み、大学ラストイヤーでの快投にもつなげる。

 「武器の真っすぐ、制球力をしっかりと見せたい。(日本代表は)目指していた部分。これから日本を背負って頑張っていく」

 目指すは次代をけん引するサウスポー。金丸のサクセスロードが「3・7」に幕を開ける。 (八木 勇磨)

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