歓喜のWBC制覇から1年 侍ジャパン新戦力躍動で完勝発進!青学大・西川が歴史的初安打、山下159キロ

2024年03月06日 22:17

野球

歓喜のWBC制覇から1年 侍ジャパン新戦力躍動で完勝発進!青学大・西川が歴史的初安打、山下159キロ
<日本代表・欧州代表>5回1死一、二塁、近藤の適時二塁打で生還し、村上、源田、石川、紅林らとハイタッチをかわす西川(右)=撮影・北條 貴史 Photo By スポニチ
 【侍ジャパン強化試合   侍ジャパン5ー0欧州代表 ( 2024年3月6日    京セラD )】 井端弘和監督(48)率いる日本代表「侍ジャパン」は6日、欧州代表と強化試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024」第1戦(京セラドーム)を行い、初回に4番の村上宗隆内野手(24=ヤクルト)が先制打を放ち、大学生初出場となった西川史礁外野手(3年、青学大)も6回に初打席初球適時打を放つなど11安打5点を奪い、投げては6投手が完封リレーで完勝した。
 先発の平良が初回を無失点に抑えると、打線がしっかりと快投に応えた。先頭の塩見(ヤクルト)が欧州代表先発のオランダ代表右腕デブロックから左前打で出塁。続く小園(広島)は左飛に倒れたが、3番・近藤(ソフトバンク)が左翼線二塁打でチャンスを拡大。1死二、三塁の場面で打席に立った村上は、6球目の内角高めの151キロ直球を詰まりながらもしっかりと右前にはじき返し先制点を奪った。5番・万波(日本ハム)が三振後、6番・紅林(オリックス)が5球目のスライダーをしっかりと捉え、初打席初安打初打点となる右前適時打。2点をリードした。

 投手陣は先発の平良(西武)が2回を2安打1四球無失点。続いてマウンドに上がった宮城(オリックス)が2イニングを完全投球。3番手・森下(広島)も1イニングを1安打無失点に抑えた。

 2―0のまま迎えた5回には1死一、二塁から近藤が右越えの二塁打で2点を加点。四球で出塁した塩見に代わって青学大・西川が代走で大学生初出場を果たした。

 続く6回には、その西川が2死一、二塁で打席に。記念すべき初打席で交代直後の相手投手の初球を思い切り振り抜くと、左翼線を痛烈に破る適時二塁打。チーム5点目を叩き出した。「侍ジャパン」常設後、初めてトップチームに招集された大学生4選手の一人が放った“歴史的な一打”にベンチも大盛り上がり。西川は8回の第2打席にも鋭い打球で左前に運び2打席連続安打を放ち、ベンチの井端監督も「凄いわ!」と笑顔で手を叩いていた。

 紅林、西川に加えて「9番・一塁」で先発出場した石川(中日)も3打席目で初安打をマークするなど侍デビュー組が結果を残す中、4番手で6回からマウンドに上がった山下舜平大(オリックス)も躍動。159キロをマークするなど2イニングを1安打2奪三振無失点の快投デビューを果たした。8回は根本、9回は守護神・栗林が締め快勝した。

 大谷翔平が躍動し、世界を魅了した第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇から1年。2024年も侍ジャパンが最高のスタートを切った。

 歓喜に沸く京セラDでの勝利監督インタビュー。村上や近藤の中軸と紅林、山下、西川ら新戦力がかみ合った2024年初戦を快勝発進した井端監督は、西川の活躍に「緊張していたと思いますけど、初球からいけるのが彼の凄さ」と笑顔で称えた。

 ▼西川(6回初安打が適時打)どんな球でも甘い球は初球からいこうと思っていたのでうまく振り抜くことができました。

 ▼山下 楽しかったです。実戦2回目なのでいろいろな課題がありましたが、これからにつながるのではと思います。

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