明大・宗山に社会人チームからオファー 実は異例のお願いだった

2024年03月06日 12:46

野球

明大・宗山に社会人チームからオファー 実は異例のお願いだった
言葉をかわす(左から)小園、源田、宗山 Photo By スポニチ
 侍JAPANに選出された明大・宗山塁内野手(4年=広陵)。今秋のドラフトでは1位入札間違いないため、社会人野球からの誘いはない。ところが昨年、あるチームから「宗山君に練習参加してもらいたい」とのオファーが届いた。もちろん獲得したい思いは強いが真の目的は違った。都市対抗で優勝経験があり、比較的若い内野手の多いこのチームからの誘いを田中武宏監督が説明した。
 「実は宗山を練習に参加させて、チームの内野手に宗山の守備を見せたいらしいんだ」

 つまりお手本になってほしいという異例のオファーだった。アマ野球を長く見てきたが、社会人チームからお手本にしたいから来てほしいという選手は宗山が初めて。通常は学生が社会人チームの練習に参加し、首脳陣が評価して入社の可否の参考にする。しかし宗山の場合は採用評価は度外視のお願いだった。

 侍JAPANの井端弘和監督が「守備に関しては何も言うことはない」と太鼓判を押す実力。田中監督にとっても初めてのオファーにびっくりしたが、結局実現することはなかった。

 主将となって迎えた今季初のオープン戦(2月29日)で右肩裏に死球を受けた。残念ながら、今回は右肩甲骨の骨折が判明し、侍ジャパンとしての試合出場はない模様。

 ただ、前日も“お手本”源田と守備談義で花を咲かせ得るものは大きかった。今後、どんな選手に成長していくのか。宗山が着実に一歩ずつ階段を登っている。

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