日本ハム万波の新コラムスタート!「僕のユニホームを着たファンが増えたのはステップできた感じ」

2024年03月06日 12:05

野球

日本ハム万波の新コラムスタート!「僕のユニホームを着たファンが増えたのはステップできた感じ」
日本ハム・万波中正外野手 Photo By スポニチ
 昨季リーグトップと1本差の25本塁打を放ち、今季も主砲として期待がかかる日本ハム・万波中正外野手(23)が、スポニチ北海道紙面で、新連載「万thly日記」をスタートする。長いペナントレースを争う中で感じたこと、日常や世の中の話題で気付いたことなどをコラムでつづる。記念すべき第1弾は新庄剛志監督(52)から唯一、レギュラーを明言されて迎えたプロ6年目の春季キャンプを振り返る。
 例えるならば、「交感神経」と「副交感神経」ではないですが、感情のバランスがうまく取れたキャンプでした。新庄監督からレギュラーを明言されて良くも悪くも調整は任せてもらったので、2月の段階でそこまで結果を考えなくていいのは精神的に楽でした。逆にシーズンに入った時に結果を残さなくてはいけない責任感や、緊張感は凄く大きくあります。

 調整を一任されたのは初めてでしたが、自分の体と相談しながら満足のいく練習ができました。レギュラーを明言してもらったからといって、徐々に仕上げようとかはなく、オフからやってきている練習を積み重ねていった先に良い結果が出ると思いながらやってきました。そこは面食らうことなく違和感もなく、練習を進めることができたかなと思います。

 今キャンプで特にうれしかったのは、僕のユニホームを着てくれるファンの方々が増えたこと。僕はドラフト4位で入団して、決して注目されていたわけではないし、その中でコツコツと応援してくれる人が増えるのは凄くうれしい。叩き上げ冥利(みょうり)に尽きる。5、6年前の自分と比べて応援してくれる人が増えたのは、野球選手としてステップアップできた感じがします。

 覚えているのはプロ1年目の時。当時鎌ケ谷では、5回のグラウンド整備でファンの皆さんが各選手に割り振られたカラータオルを掲げる姿が、中堅の大型ビジョンに映し出されていたんです。その時は同期の吉田輝星の紫だらけだった記憶がありますね。紫と柿木蓮のピンクのカラータオルはいつも多いな~、と思っていたのが思い出です。

 僕の同期は柿木、吉田の甲子園優勝、準優勝投手の他にタミちゃん(田宮裕涼)、ジェームス(野村佑希)ら、みんな華のある選手ばかりだった。その中で周りと比べたら決してファンが多かったわけではない。だからこそ、あの時から応援してくれている人は覚えています。秋の鎌ケ谷練習とかで久しぶりに再会すると“まだ応援してくれているんだ”、とうれしく思いますね。

 今年は全143試合出場するつもりなので、開幕戦がピークである必要はないと思います。春先に良くてすぐ失速するのであれば、出始めの自分と変わりません。開幕戦は絶対力は入ってしまうと思いますが、一年通して安定したパフォーマンスを発揮できることを念頭に置き、あくまでも通過点であるという意識を持ちながら開幕を迎えたいです。

 チームとして結果が出ていなくて、みんなが自信を持てていないところもありますが、今キャンプ中は朝7時半にはウエートルームが人でパンパンでした。強くなる要素がめちゃくちゃあるなと、昨年から僕はずっと思っていました。あとはチームとしていい結果が出始めた時、自信を持って落ち着いて試合に入っていけば本当にチャンスはある。今年は優勝し、その中心にいたいと思います。(北海道日本ハムファイターズ・万波 中正)

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