ダルビッシュ 我が子に「野球をまったく教えない」納得の理由…栗山氏もうなずく「今のが大きなヒント」

2024年06月09日 20:23

野球

ダルビッシュ 我が子に「野球をまったく教えない」納得の理由…栗山氏もうなずく「今のが大きなヒント」
パドレスのダルビッシュ Photo By スポニチ
 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が9日に放送されたテレビ朝日「栗山英樹の新たな使命に密着!~日本野球 未来への道標~」にVTR出演し、自身の子供に「野球を教えない」と話す場面があった。
 番組では、3月にメジャーリーグのキャンプを視察した前侍ジャパン監督の日本ハム・栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーに密着。日本野球が進む道を探るため、栗山氏は13球団のキャンプのほか最新のトレーニング施設も訪問し“野球とサイエンスの融合”について探った。

 栗山氏とダルビッシュはパドレスのキャンプ地で昨春のWBC以来約1年ぶりに再会。ダルビッシュを「(野球界の)教科書」と評する栗山氏は、データ分析をするアナリストと経験に基づいて指導をするコーチをどう融合させるかについて、ベテラン右腕に質問した。

 ダルビッシュは「科学は自分がやっていることの客観的な部分を出してくれるので、そこを理解して自分の感覚と照らし合わせながらコーチの方とも話をする」と説明。「客観的な科学的な根拠を基に自分の課題と改善点を出していく」とし、データに感覚を照らし合わせて答えを導き出していくと語った。

 多くのデータを分析、利用する現代の野球だが「数字を否定してもダメだけど数字が全てだと思ってもダメ」とダルビッシュ。“アナリストとコーチの融合”については「科学的なところをわかったうえで経験ってなると凄いコーチになると思う」と語り、選手だけでなくコーチも最先端のトレーニング施設で学ぶことが「必須」だとした。

 自身の“幅”を広げるため、常に多方面にアンテナを張っているという。本格的に野球を学んでいない子供たちが思いがけない握りを披露することもあるといい、我が子と遊んでいる時もボールを投げる子供をスロー映像を撮影して参考にすることもあるそうだ。

 我が子には野球を「まったく教えない」というダルビッシュ。栗山氏が「教えないんですか?」と驚くと、「自分の体じゃないので。自分の体と同じものを持っていれば“こうしたほうが良いんじゃない”って言えるけど、まったく違う体で筋力も強いところも自分とは違うし骨格も違うので教えられない」と理由を説明した。

 子供だけではなく「誰に聞かれてもフォームがどうとかこうしたほうが良いとかは言わない」と明かすダルビッシュに、栗山氏は「今のが一番大きなヒント…自分の体じゃないんですよね」とうなずき、大きな気づきを得た様子だった。

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